退職後の失業保険の受給や、転職活動の際に強い味方になってくれるのがハローワークです。
ハローワークで職業相談、職業紹介、求人検索、セミナーなど各種サービスを受ける際にハローワークカードが必須となります。
「ハローワークカードの作り方がわからない」、「ハローワークカードの有効期限ってあるの?」「ハローワークカードをなくしてしまった…」と悩んでいませんか?
ハローワークカードは求職情報を登録することで簡単に発行され、なくしてしまってもすぐに再発行が可能です。
今回は、ハローワークカードの作り方や有効期限、再発行手続きについて、ハローワークの利用経験がある私がご紹介していきます。
本記事を読むことで、ハローワークカードの新規発行・再発行の方法がわかり、スムーズに求職活動ができますよ。
ハローワークカードとは?

ハローワークカードは職業相談、職業紹介、求人検索時に使うパソコンの利用時などに必要となるカードです。
基本的にハローワークを利用するには「求職登録」が欠かせず、ハローワークカードは求職登録を行ったことを端的に示す書類となっています。
そのため、職業相談や紹介だけでなく、セミナーの参加、失業保険の受給などでも必要です。
ハローワークカードと受付票の違いは?
ハローワークカードとは別に、「ハローワーク受付票」があります。
ハローワークカードとハローワーク受付票の違いですが、カードか紙かの違いだけで、同じ用途です。
したがって、求職登録を行えばハローワークカードもしくはハローワーク受付票が交付され、利用の際に提出すれば問題ありません。
ハローワークカードの有効期限は?
ハローワークカードの有効期限は、「求職申込を行った日の翌々月末」となります。
例えば、4月に申し込みを行えば、6月末が有効期限です。
ただし、この場合、有効期限の最終月である6月に職業相談などの求職活動をしていれば、有効期間が7月末となり、1か月延長されます。
ですので、毎月利用していれば、翌月末まで有効期限が更新されるイメージでいいでしょう。
ハローワークカードの作り方

次にご紹介するのはハローワークカードの作り方についてです。
- 求職情報の登録をする
- パソコンでの登録方法
- 手書きの申込用紙での登録方法
- 自宅のパソコンやスマホからでも登録できる
- 窓口で求職申し込みをすればハローワークカードがもらえる
ここからはハローワークカードの作り方について詳しく掘り下げていきます。
求職情報の登録をする
まず管轄のハローワークに出向き、求職情報を登録します。
求職申込書では個人に関する基本的な情報から、前職までの経歴、希望条件など再就職先の条件などを記載していきます。
求職申込書を書いたら手続きを行い、「求職者マイページ」を開設。
求職者マイページを作ることでオンライン上で仕事が探せるようになり、登録が終わった段階でハローワークカードが発行されます。
パソコンでの登録方法
ハローワークで求職申込をする際は、最初にハローワークの中にあるパソコン求職情報の登録を行います。
必須項目と任意項目があり、必須項目は必ず入力し、任意項目はできる限り記載していきます。
記入漏れや半角全角の間違いは画面上で指摘されるので、あとは流れに沿って入力を済ませれば完了です。
マイナンバーカードを使った登録も可能で、マイナポータルアプリを活用すると個人情報が自動で入力されます。
手書きの申込用紙での登録方法
手書きでも申し込みを行うことは可能ですが、基本的にパソコンと登録方法の差はあまり見られません。
ただ必須項目か任意項目かがわかりにくいため、どこまで書けばいいのかわからない人が出てくる可能性があります。
ですので、できればパソコンで入力していくのが確実と言えるでしょう。
ちなみに、求職申込書はPDF形式でダウンロードが可能なので、自宅で印刷を行い、記入していく手も使えます。
自宅のパソコンやスマホからでも登録できる
パソコンで登録を行う場合、ハローワークのパソコンではなくても自宅にあるパソコンやスマホでの登録が可能です。
自宅のパソコンで登録を済ませ、求職者マイページを作ると「オンライン登録者」として扱われます。
オンライン登録者となると自主的に求人応募が可能となります。
職業相談のためにハローワークを尋ねた際にオンライン登録者から「利用登録者」に区分変更される流れです。
窓口で求職申し込みをすればハローワークカードがもらえる
ハローワークカードをもらうには、窓口で求職申し込みをする必要があります。
利用登録者になった方にハローワーク受付票やハローワークカードが渡される形です。
ちなみにハローワーク受付票は求職者マイページを開設していれば、マイページに表示させられます。
申し込みのしやすい方法を選んで、ハローワークカードを手に入れましょう。
ハローワークカードをなくしたらどうなる?

ハローワークを利用する際には必ず提出が求められるハローワークカード。
そんな大事なハローワークカードをうっかり無くしてしまう方がちょくちょくいらっしゃいます。
無くした場合の対処法についてご紹介します。
紛失したらハローワークで再発行ができる
結論から申し上げますと、ハローワークカードの再発行は可能であり、ハローワークで再発行を行います。
ハローワークカードは原則求職登録から2年以内なら再発行ができ、2年を過ぎると新たに求職申し込みを済ませて、カードを作り直します。
再発行の方法は簡単で、窓口に無くしたことを伝え、自分の名前と生年月日を伝えれば再発行できます。
これはハローワークカードを忘れた場合と同じ流れです。
ハローワークを利用する流れ
ここからご紹介するのはハローワークを利用する流れについてです。
- 求職情報の登録
- ハローワークカードを受け取る
- 求人検索をする
- 求職相談をする
- 求人に応募する
- 書類選考もしくは直接面接へいく
6つのステップを経てハローワークを利用することになります。
求職情報の登録
求職情報の登録では、住所や氏名、生年月日、電話番号、学歴などの個人情報から希望する仕事や勤務地、勤務時間などの仕事に関する情報まで登録します。
自宅からでも登録できるので、資料を見ながら入力していきたい際には自宅のパソコンやスマホで入力を行って仮登録を済ませ、その後にハローワークで登録を行いましょう。
ハローワークカードを受け取る
窓口で申込を行い、申込書の中身を職員がチェックして認められればハローワークカードが交付されます。
ハローワークカードを交付されたすぐに求人検索が行えるので、求人検索が行えるパソコンへ行く流れです。
求人検索をする
求人検索では改めて希望条件を入力し、表示されたものの中から目ぼしい求人を見つけます。
一応全国のハローワークに登録された求人をチェックできますが、基本的には管轄の求人が表示されやすい形です。
目ぼしい求人を見つけたら求人票を印刷し、印刷した求人票を相談窓口に持参します。
求職相談をする
求職相談では、何枚か印刷した求人票を見ながら、求人票に書かれている内容のチェックを行い、相談を行います。
一見待遇が良さそうでも交通費が出ない、住んでいるエリアから遠いなど不備が出てくるので、本当に大丈夫かどうかを尋ねる流れです。
そこで翻意する人がいる一方、吟味に吟味を重ねて応募することを決めている人もいるため、応募に対する気持ちが固まれば求人に応募することになります。
求人に応募する
職員に求人への応募をすると伝えたら、そこから確認作業に入り、求人を出している企業に連絡を入れてから応募が行われます。
既に採用者が決まり、求人の取り下げが行われていないケースもあるため、確認は必須です。
その後、企業側が承諾を行えば、紹介状を発行して書類の郵送もしくは持参して面接へ向かうことになります。
書類選考もしくは直接面接へいく
紹介状を受け取ったら、履歴書などと一緒に送付して書類選考に入ります。
また面接が決定し、すぐ面接を行う場合は書類などを持参して企業との面接を行う流れです。
ハローワークカードに関するよくある質問

最後にハローワークカードに関する質問についていくつかご紹介していきます。
- ハローワークカードの作成にかかる時間は?
- ハローワークカードの作成は、求職申込にかかる時間などを考慮すると、おおむね30分ほどとされています。
ただし、窓口が混雑している場合や失業認定日など多くの人が利用している場合などは30分以上、場合によっては1時間ほどかかることも考えられます。
- ハローワークカードを忘れたらどうなる?
- ハローワークカードを忘れた場合、窓口で忘れたことを伝えます。
その際に氏名と生年月日を伝えれば、すぐに利用できるようになるため、煩わしさはありません。
- ハローワークカードを作るだけでも大丈夫?
- ハローワークカードはあくまでもハローワークに求職情報の登録を行って発行されるものなので、作るだけでも何ら問題はありません。
ハローワークをこれから利用するために登録をするものなので、登録だけ済ませて一旦帰ることも可能です。
- ハローワークカードに登録した住所は変更できる?
- 住所変更はお近くのハローワークに行き、住所変更したことを伝えればすぐに変更できます。
ただし、失業手当などを受け取っている場合は「受給資格者住所変更届」や身分証などが必要となるのでご注意ください。
まとめ
今回はハローワークカードに関する情報をご紹介してきました。
最後に今回ご紹介した情報を振り返ります。
- ハローワークカードはハローワークを利用する際に必要なカード
- ハローワークカードは求職登録を行った際に発行される
- ハローワークカードとハローワーク受付票は同じ役割を持つ
- ハローワークカードの有効期限は「求職申込を行った日の翌々月末」だが、有効期限の最終月に求職活動をすれば1か月延長される
- ハローワークカードを無くしても氏名と生年月日を伝えればすぐに再発行してくれる
ハローワークカードは求職活動を行う上で大事なものですが、再発行がしやすく、忘れた場合も窓口に伝えればすぐに利用できます。
ですが、頻繁に再発行をしたり、忘れたりするのはできるだけ避けるべきでしょう。
ハローワークカードも大事な書類の1つです。
常に財布に入れておくなど、なるべく無くさない形で保管していきましょう。