若い世代を中心に、退職代行を活用して会社を辞める人が増えています。
ニーズの高さもあって退職代行サービスは広まっており、おすすめの退職代行サービスも多くあるのが実情です。
本記事ではおすすめの退職代行サービスを10選にまとめたほか、退職代行サービスの選び方のポイントや退職代行サービスを利用する際のメリット・デメリットをまとめました。
退職代行サービスがおすすめの人
今いる会社を1日でも辞めたいと思っている方が多いのではないでしょうか。
退職代行サービスがおすすめの方を以下にまとめました。
- 上司のパワハラや同僚からのいじめに悩んでいる人
- 自分から退職したいと言い出せない人
- ブラック企業に勤務している人
- 入社したばかりで自ら退職を伝えにくい人
- 会社から執拗な引き止めにあっている人
- 即日退職したい人
本項目では、退職代行サービスの利用をおすすめしたい人についてまとめました。
上司のパワハラや同僚からのいじめに悩んでいる人
退職を検討する人の中には、職場内でのいじめ・パワハラ・セクハラに悩まされている方もいるのではないでしょうか。
ハラスメントに晒され続けると、精神的に悪影響を受けやすく、精神疾患になる恐れが出てきます。
そのため、1日でも早く退職することが求められます。
一方で本来の退職手続きを踏んでいると時間がかかり、その間もハラスメント・いじめの被害を受け続けることになるでしょう。
これらを避けるためにも、退職代行を積極的に活用するのがおすすめです。
自分から退職したいと言い出せない人
相手への申し訳なさなどから、なかなか自分から退職を切り出せない人がいます。
退職すると言ったら嫌な顔をされるのではないかと思って、ついつい躊躇してしまうことが考えられますが、時間をムダにするだけです。
退職したいけど言い出せない場合には、退職代行サービスを経由して退職の意思を伝えるのがおすすめです。
ブラック企業に勤務している人
勤務する会社がブラック企業という方も珍しくありません。
ブラック企業の場合、あの手この手を使って辞めさせないようにするので、ストレートに退職の意思を示しても流されてしまうケースも考えられます。
その際におすすめなのが退職代行サービスの利用です。
退職代行サービスを利用すれば、いくらブラック企業であっても従わざるを得なくなるので、埒が明かない場合に重宝します。
入社したばかりで自ら退職を伝えにくい人
若い人、新入社員の中には、「入社したけど思ったような職場ではなかった」と辞めたくなってしまう人もいるはずです。
一方で、入社していきなり退職したいと伝えても、周りの同期・先輩・上司があきれ返るのは目に見えています。
そんな時に退職代行サービスを経由して退職の意思を伝えれば、会社の人から嫌味などを言われずに辞めることが可能です。
退職代行のいいところは、どんな人でも利用でき、すぐに退職の意思を伝えてくれる点にあります。
まさに若い人、新入社員向けのサービスと言えるでしょう。
会社から執拗な引き止めにあっている人
企業の貴重な戦力とされる人物が辞めると言い出した場合、上司・同僚が辞めないように説得することも出てきます。
どれだけ退職の意思を伝えても取り合ってもらえず、執拗な引き止めにあってしまう人も存在します。
そんな時、退職代行サービスを活用することで、本人に成り代わって業者が退職の意思を伝えるので安心です。
退職届を受け取らない、交渉に応じないといった場合でも、業者が窓口となって交渉することであっさりと事態が進んでいくことも考えられます。
即日退職したい人
即日退職をしたいと思っている方も、退職代行サービスの活用がおすすめです。
本来即日退職をするのは難しく、法律上も「退職の意思を示してから2週間後」でないと、退職することはできないとされています。
しかし、本人と企業側が合意をすれば、即日退職は可能です。
企業から合意を得るため、退職代行サービスを活用していくことも選択肢の1つと言えます。
失業保険全般の相談も受け付けています
退職代行サービスがおすすめではない人
退職代行サービスの活用をすべき人がいる一方で、あまり活用をおすすめできない人も存在します。
退職代行サービスがおすすめではない人を以下にまとめました。
- 退職するのにお金を使いたくない人
- 同僚や上司に嫌われたくない人
本項目では、退職代行サービスがおすすめではない人について解説します。
退職するのにお金を使いたくない人
段階を経て退職する場合、一定の時間こそかかりますが、1円もお金を使わずに退職できます。
退職するのにあまりコストをかけたくない人は、退職代行サービスの利用はおすすめとは言えません。
一般企業が運営元であれば、さほどお金はかかりませんが、色々交渉事がある場合は弁護士に任せた方が確実です。
すると、費用がかかってしまい、ただ退職するだけで数万円も要するため、お金を使いたくない人からすれば無駄に思える出費と言えます。
同僚や上司に嫌われたくない人
退職するにもできるだけ円満退職を望み、退職してからも同僚や上司と良好な関係を維持したい人は、退職代行サービスはおすすめできません。
退職代行サービスを利用すると、「なぜ自分の口で退職の意思を伝えてこないのか」と不義理な行動に思われやすいのが実情です。
退職してからも関係性を維持したい方は、なるべく退職代行サービスを使わない方がいいでしょう。
退職代行サービスの選び方
退職代行サービスを活用する際には、いくつかの選び方があります。
- サービス料金を比較する
- 実績で選ぶ
- 支払い方法や返金保証を確認する
- 弁護士が監修もしくは在籍しているか
本項目では、退職代行サービスの選び方についてまとめました。
サービス料金を比較する
退職代行サービスを探す際にポイントとなるのがサービス料金です。
運営元によって料金相場が存在しており、まずは料金相場内にサービス料金が設定されているかを確認します。
その上で、サービス料金の中にどのようなサービスが含まれているかのチェックをしましょう。
特にオプションがないと充実したサービスが受けられないような場合には注意が必要です。
実績で選ぶ
退職代行サービスがこれまでに重ねてきた実績で選んでいくのもおすすめです。
業者によっては累積の件数を誇示するケースもあれば、年間の件数を示すケースもあります。
また退職代行の成功率を掲げ、確実に退職まで行えるサービスであることを宣伝しているケースも存在します。
これらの実績を踏まえて、判断していくのもおすすめです。
支払い方法や返金保証を確認する
退職代行を選ぶ際には、支払い方法や返金保証の有無を確認するのも大切です。
後払いが可能なケースや一定の条件を満たした場合に返金保証が受けられるケースなど、業者によってさまざまです。
支払い方法が充実していて、返金保証を受けられる状況であれば、とても便利であり、安心して利用できます。
弁護士が監修もしくは在籍しているか
運営元が弁護士事務所であれば一番確実ですが、弁護士の監修もしくは在籍する退職代行サービスもおすすめです。
弁護士ではない人物が退職などの交渉を行うことは「非弁行為」とされ、ペナルティの対象となります。
弁護士が監修することで、非弁行為にならないような形で退職の意思を伝えられるほか、弁護士が在籍していればその弁護士が退職代行を行っていきます。
また弁護士が監修もしくは在籍している場合も、実名と顔を出しているかどうかもポイントです。
失業保険全般の相談も受け付けています
退職代行サービスおすすめ10選
ここからはおすすめの退職代行サービスについて解説します。
今回ご紹介するのは以下の10のサービスです。
- 退職代行ガーディアン
- 退職代行jobs
- 退職代行EXIT
- 退職代行SARABA
- 退職代行オイトマ
- 辞めるんです
- 退職代行TORIKESHI
- 退職代行モームリ
- 退職代行プラスサービス
- 退職代行ゼロユニオン
それぞれの退職代行サービスの情報、特徴をまとめました。
退職代行ガーディアン
- 料金→24,800円
- 運営会社→東京労働経済組合
- 支払い方法→クレジットカード・銀行振込
- 返金保証→要問合せ
- 対応速度→即日対応
退職代行ガーディアンは、労働組合が運営を行っている退職代行サービスです。
退職代行ガーディアンを運営する東京労働経済組合は、東京都労働委員会の認証を受けている合同労働組合となっています。
労働組合が運営し交渉も行うため、一般企業が運営するサービスよりも安心して依頼が行えます。
ブログでは退職代行の事例を紹介しているほか、どのように退職代行を行っているかも知れるのが魅力です。
追加料金なし・24,800円で退職代行をしてもらえるのもおすすめポイントです。
退職代行jobs
- 料金→27,000円※別途労働組合費2,000円が必要
- 運営会社→株式会社アレス
- 支払い方法→現金・クレジットカード・Paidy・銀行振込
- 返金保証→あり
- 対応速度→最短30分即日対応可能
退職代行jobsは、労働組合と連携する形でサービスを展開する退職代行業者です。
料金と別途に労働組合費を支払うことにより、労働組合としての交渉が可能になるため、交渉をしてほしい場合にも安心です。
後払いのシステムを導入しているため、現金での後払いも可能であるほか、後払いアプリ「Paidy」の活用も行えます。
万が一退職ができずに不調に終わった場合も全額返金の対応を行うため、金銭的な痛手を負うようなことはありません。
退職代行EXIT
- 料金→20,000円
- 運営会社→EXIT株式会社
- 支払い方法→銀行振込・クレジットカード
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応
退職代行EXITは、20,000円という安さでサービスを提供する退職代行サービスです。
一般企業が運営しており、退職の意思を伝えることに終始する形でサービスの提供を行う代わりに、安い料金が可能となっています。
また、2回目以降は10,000円での対応を行っており、何回か退職代行サービスを利用する場合におすすめです。
退職代行EXITでは転職支援も行っており、提携しているエージェントを介して転職が行われた場合には退職代行にかかった費用が戻ってきます。
退職代行以外のサービスが充実しているのも魅力的です。
退職代行SARABA
- 料金→24,000円
- 運営会社→株式会社スムリエ(退職代行SARABAユニオン)
- 支払い方法→クレジットカードなど
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応あり
退職代行SARABAは、労働組合が運営する形で退職代行サービスの提供を行っています。
即日退職もOKで、24時間365日いつでも利用可能です。
退職に関する相談や電話の回数は無制限なので、がっつりとした交渉が行えます。
追加料金は発生せず、税込24,000円で退職代行を引き受けてもらえるほか、返金保証もついています。
退職代行オイトマ
- 料金→24,000円
- 運営会社→株式会社H4(労働組合運営日本通信ユニオン)
- 支払い方法→クレジットカード・銀行振込
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応可
退職代行オイトマはLINEを通じて退職の相談が行える退職代行サービスです。
弁護士が監修して作られた退職届や業務引継ぎ書が用意されており、提出を行うことで即日退職が行える形になっています。
退職代行オイトマは労働組合が退職代行に関する交渉を手掛けており、非弁行為と指摘をされることがありません。
追加料金も発生せず、返金保証もつき、返金の基準も明確に示されているのが特徴的です。
辞めるんです
- 料金→27,000円
- 運営会社→LENIS Entertainment株式会社(全国統一労働組合)
- 支払い方法→銀行振込・クレジットカード
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応可
辞めるんですは、労働組合と連携する形でサービスの提供を行う退職代行サービスです。
顧問弁護士による指導が行われるほか、弁護士監修の退職届に関するテンプレートが用意されるなど、万全の態勢が整えられています。
価格は追加費用なしで27,000円と相場内に収まっているほか、費用の支払いは退職後でいいのも特徴です。
退職成功率100%である点も安心して利用できる要素と言えます。
退職代行TORIKESHI
- 料金→25,000円
- 運営会社→日本労働産業ユニオン
- 支払い方法→クレジットカード・銀行振込・モバイル決済・コンビニ決済
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応可
退職代行TORIKESHIは、退職の相談をはじめ、退職の意思を伝えることや有給休暇の消化などを行ってくれる退職代行サービスです。
退職の相談は24時間いつでもLINEで行っているので、深夜に相談をしたくなった方でも対応を行ってもらえます。
労働組合が運営を行っているため、有給休暇の消化などの交渉も行えるのが魅力の1つとなっています。
職場に対する連絡は一切必要なく、郵送で完結するような形でのサポートを行ってくれるのも特徴の1つです。
退職代行モームリ
- 料金→22,000円(アルバイトは12,000円)
- 運営会社→株式会社アルバトロス(労働環境改善組合)
- 支払い方法→クレジット・コンビニ払い・銀行振り込み・ペイディあと払い・モームリあと払い
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応可
退職代行モームリは正社員だと22,000円、アルバイトであれば12,000円とリーズナブルに対応してくれる退職代行サービスです。
対面型のサービスも提供しているため、退職代行の依頼を直接行うこともできます。
1年以内に利用する場合には50%オフで利用できるのも特徴的です。
無料での転職支援やメンタルクリニックの紹介まで行っており、退職やその後のことに不安を抱える方におすすめです。
退職代行プラスサービス
- 料金→21,780円(アルバイトは16,280円)
- 運営会社→株式会社スリープラス
- 支払い方法→銀行振込・クレジットカード
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応可
退職代行プラスサービスは、一般企業が手掛ける退職代行サービスです。
一般企業が手掛けるため、交渉などは行えませんが、弁護士の指導によって非弁行為にならないよう、法律を守って運営が行われています。
大きな特徴は、女性スタッフが退職相談をすべて担う点にあり、女性が退職代行を活用したい場合などにおすすめです。
料金も安く、よりリーズナブルに活用していきたい方におすすめです。
退職代行ゼロユニオン
- 料金→23,980円(アルバイトは18,700円)
- 運営会社→退職代行 ゼロユニオン
- 支払い方法→銀行振込・クレジットカード
- 返金保証→あり
- 対応速度→即日対応可
退職代行ゼロユニオンは、即日退職も可能な退職代行サービスです。
退職に関する相談から退職に至るまですべてLINEで行えるため、電話での連絡なども極力しなくて済みます。
書類の手続きなどはすべて退職代行ゼロユニオンが代行してくれるので安心です。
退職代行ゼロユニオンも労働組合として運営されているほか、新卒を対象とするキャンペーンなども実施されているのが特徴です。
【運営元別】退職代行業者のサービスの違いは?
退職代行業者は運営元によって、取り扱っているサービスに大きな違いがあります。
- 一般企業
- 労働組合
- 弁護士
本項目では、上記の運営元で展開される退職代行サービスの内容をまとめました。
一般企業
一般企業が運営する退職代行サービスは料金の安さが特徴的で、パート・アルバイトであれば1万円台、正社員などでも2万円台から引き受けてくれるケースが目立ちます。
しかし、退職の交渉をするのは「非弁行為」となるため、原則的に行えるのは、退職の意思を相手先に伝えることだけです。
ですので、「とにかく退職の意思を会社に伝えてほしい」という方におすすめです。
一般企業が運営するケースの中には、労働組合に交渉を委託するケースもあり、一般企業が運営元であっても、非弁行為を回避しながら交渉を行える場合があります。
労働組合
労働組合には「団体交渉権」が認められており、団体交渉権を活用する形で会社側との交渉が行えます。
退職の意思を伝えることのほか、有給休暇を完全に消化して退職したい人や未払い賃金の支払いを求めたい人におすすめです。
しかも、費用は一般企業が運営元のケースと大きく変わらないため、費用面も魅力的と言えます。
一方で、裁判に発展する可能性がある場合、労働組合では裁判の対応まではできません。
裁判の可能性が最初から想定されるケースでは、労働組合を活用する形は向かない恐れがあります。
弁護士
弁護士はすべての交渉が行える分、有給休暇の消化・未払い賃金の対応まで行えるほか、裁判になりそうな場合でも最後まで対応できるのが特徴です。
しかし、できることが多い分、費用が高くなりやすいのがネックと言えます。
特に退職の意思を伝えるだけでいい場合には、わざわざ弁護士に依頼をするだけのメリットは乏しいと言えるでしょう。
多少お金はかかってもいいので、絶対に退職したいという強い意思を持つ方におすすめです。
退職代行を利用するメリット・デメリット
退職代行を利用する場合に、メリット・デメリット双方を理解しておく必要があります。
本項目では退職代行を利用するメリット・デメリットをまとめました。
メリット
退職代行サービスを利用するメリットで最も大きいのは、退職に関する心理的な負担を軽減できる点です。
退職を切り出すことで引き止められることが多く、それでも退職をしようとすると今までの人間関係が壊れることも十分に考えられます。
退職を切り出して嫌な顔をされるのが嫌という方もいます。
退職代行を利用すれば、心理的な負担が軽減されるだけでなく、1日でも早く退職につなげられやすいのが魅力と言えるでしょう。
デメリット
退職代行を利用する一番のデメリットは、利用することで会社側とのトラブルの可能性が出てくる点です。
会社側の立場に立つと、ある日突然退職代行業者から従業員が退職したいと告げられるため、混乱してしまうのは仕方ないことです。
意地でも退職の意思を拒み続け、場合によっては懲戒解雇という形で解決しようとするケースもあります。
退職代行を使ったから懲戒解雇というのは無効にされやすいものの、色々なトラブルにつながりやすいため、注意が必要です。
まとめ
本記事では、退職代行おすすめ10選を中心に解説をしてきましたが、最後に今回ご紹介した内容を振り返ります。
- 退職代行サービスがおすすめなのは、いじめやパワハラに苦しんでいる人など
- 退職代行サービスがおすすめではない人は、同僚や上司などに嫌われたくない人など
- 退職代行サービスは料金や実績などで選んでいくことがおすすめ
- 退職代行サービスは運営元によってできることが異なる
退職代行はサービスは、運営元によって交渉が行えるケース・行えないケースに分かれるため、注意が必要です。
一方で、即日対応・即日退職が可能なサービスもあるので、今すぐ辞めたい方は料金などを踏まえてサービスを選んでいくことをおすすめします。
妥協をせずに、ここならば大丈夫そうだ!という退職代行サービスを見つけていきましょう。