バイトを辞めるときはいつ誰に伝えればいい?
バイトを辞めるときの無難な理由は何?
注意点がわからない…
上記の疑問を中心に、「バイトはどのようにすれば辞められるの?」とバイトを辞める方法を知りたい人と思っている方もいるはずです。
他にも、「バイトを辞める意思をいつ、誰に対して伝えればいいの?」と困っている方もいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、バイトを辞めるときは、辞める1ヶ月前までに職場の上司や店長に直接伝えるのがポイントです。
そこで今回は、バイトの辞め方を中心に、バイトを辞める時の伝え方や理由、注意点など、年間何千人もの方に退職支援を行っている私が、詳しく解説します。
これを知れば、バイトを辞める時の疑問点が解消され、心置きなく「バイトを辞めたい」と伝えられますよ。
バイトを辞める時はいつ・誰に伝える?
バイトをやめるときは、以下の通りやめることを伝えるタイミングや、相手を選ぶことが重要になります。
- 退職意思はできれば1ヶ月前までに伝える
- 退職意思は店長や上司に直接伝える
ここから具体的に解説します。
退職意思はできれば1ヶ月前までに伝える
バイトをやめるときは、やめる1ヶ月前までに伝えるのが理想的です。
「早すぎる」と感じる方もいるかも知れませんが、新しいスタッフを雇ったり教育したりする必要が職場に生まれるためです。
以下の通り、バイトの契約内容によって辞められる時期が異なる点は注意しましょう。
- 無期雇用契約:やめる2週間前までに伝えれば辞められる
- 有期雇用契約:原則として、契約期間が終わるまでは辞められない※契約から1年が経過した場合、契約期間を満たさずに辞められる
契約期間の定めがある方が契約期間満了するまでにやめる場合、以下の通り止むを得ない事情でなくてはいけません。
- 給料の未払い
- パワハラ
- 病気・ケガ
- 介護
- 引っ越しなど
法律上は2週間前までに伝えればバイトを辞められるとなっているものの、1ヶ月前までに伝えれば引き継ぎや挨拶などの時間が十分に取れ、円満に退職できる可能性は高いです。
退職意思は店長や上司に直接伝える
バイトをやめる意思については、同僚でなく店長や上司に直接伝えるのがポイントになります。
間に人が入ると、退職の意思が明確に伝わらないなどのトラブルを招く恐れがあるためです。
退職の話は重要なものであることからも、直接店長や上司に伝えることが望ましいです。
以下のタイミングで伝えると、落ち着いて話を聞いてもらいやすいでしょう。
- 休憩中
- 始業前
- 就業後
体調不良やパワハラなどで出勤できない場合、メールやLINEを利用するのも1つの方法です。
バイトを辞める理由はどうすればいい?無難な理由3選!
スムーズにバイトをやめるには、職場の上司や店長に納得してもらえる退職理由を伝えることがポイントになります。
バイトをやめるときの理由として無難なものは、以下の3つです。
- 勉強に専念したい
- 部活・サークルが忙しい
- 家庭の事情
ここから具体的に解説します。
勉強に専念したい
バイトをやめるときの無難な理由として、勉強に専念したいというものがあげられます。
一般常識として、学生の本分は働くことではなく、勉強することだとされているためです。
進学や就職に関する資格取得などの勉強が忙しく、バイトを辞めざるを得ないことを伝えれば、上司や店長に納得してもらえる可能性は高いでしょう。
部活・サークルが忙しい
バイトをやめるときの無難な理由とは、部活やサークルが忙しいというものです。
基本的に、学校と部活・サークル、バイトの掛け持ちが精神的・体力的につらいことを説明すれば、納得してもらえる可能性は高いです。
上級生になり部活やサークルを率いる立場として忙しい、など具体的に伝えるとより説得力が増すでしょう。
家庭の事情
バイトをやめるときの無難な理由の1つとして、家庭の事情があげられます。
親の仕事の都合による引っ越しや、家業の手伝いなど、家庭の事情でバイトを続けられなくなるケースがあるためです。
具体的に話したくない場合、話せる範囲内で伝えれば問題ありません。
家庭の事情に関しては特にプライベートな問題であり、深く追求されない傾向にあるためです。
バイトを辞める前のチェックポイント
円満にバイトをやめるには、以下のチェックポイントを確認しながら、一つひとつ項目を満たしていくとよいでしょう。
- 退職届がいるか確認する
- 有給がある場合は消化する
- 引き継ぎを行う
- バイト仲間への挨拶をする
- 持ち帰る私物をまとめておく
- 最後の給料を受け取る方法を確認する
ここから具体的に解説します。
退職届がいるか確認する
バイトをやめる前に、退職届を提出する必要があるのかを確認しましょう。
職場によっては、バイトの方も退職届を提出しなくてはいけないケースもあるためです。
退職届が必要な場合、上司や店長の指示に従って記入するのがポイントです。
有給がある場合は消化する
バイトをやめるときに有給が残っている場合、やめるまでの期間で消化させてもらいましょう。
バイトで有給が付与される方は、具体的に以下のどちらかの条件を満たす方です。
- 週の労働時間が30時間以上ある
- 週の労働日数が5日以上ある
有給の取得は労働者の権利として認められていることであることから、有給の消化に罪悪感をおぼえたり躊躇したりする必要はありません。
引き継ぎを行う
バイトをやめるときは、仕事の引き継ぎをしましょう。
職場によっては、他の人にはできない仕事を任されていたり、責任ある立場を任されていたりするケースもあるためです。
他の人にはできない仕事を任されている場合は特に、丁寧に引き継ぎをすることが求められるでしょう。
場合によっては、口頭ではなく紙に書いて共有するほうが効果的なケースもあります。
手間に感じるかも知れませんが、お世話になった職場に対してのお礼の気持ちも込めて、しっかりと引き継ぎをするのが理想的です。
引き継ぎをすることで、職場に感謝されたり気持ちよく辞められたりと、結果として自分に返ってくるでしょう。
バイト仲間への挨拶をする
バイトをやめるときは、上司や店長のみでなくバイト仲間へも挨拶をしましょう。
仕事の中で手伝ってもらったり、お互いに頑張ったりした仲間に対して挨拶をするのは、マナーであるためです。
「やめることをいい出しにくい」と考える方の場合、店長や上司の判断を仰ぐのも1つの方法です。
バイトの最終日までに、全てのバイト仲間に対して挨拶できるとよいでしょう。
シフトの関係などで挨拶できないバイト仲間がいる場合は、LINEやSNS、連絡ノートなどへ書き込む方法があります。
バイト仲間全員へ挨拶をするためには、早めに出勤日を確認しておくのがポイントです。
持ち帰る私物をまとめておく
バイトをやめるときは、持ち帰る必要がある私物をまとめておきましょう。
もし職場に私物が残ったままでバイトをやめると、職場から連絡を受けたり持ち物を処分してもらう必要が発生したりと、迷惑をかける恐れがあるためです。
特に、日常的に忘れ物をしやすい方は注意が必要だといえます。
私物の量が多い方の場合、何日かに分けて持ち帰るのも一つの方法です。
最終日には、全ての私物を確実に持ち帰りましょう。
最後の給料を受け取る方法を確認する
バイトをやめるときは、最後の給料の受け取り方法を確認しておきましょう。
毎月の給料を現金でもらっている方が対象で、やめる日までにはっきりさせておくのがポイントです。
もしバイトを辞めたあとに引っ越すなどで、直接受け取るのが難しい場合は事前に相談しておくのが望ましいです。
なるべくスムーズに受け取るには、早めに確認しておくのがポイントになります。
バイトの辞め方についてよくある質問
バイトの辞め方についてよくある質問をまとめました。
- 即日辞められる?
- LINEやメールで退職意思を伝えるのはあり?
- お菓子を持参するべき?
ここから具体的に解説します。
即日辞められる?
はい。
前述の通り、バイトをやめるときは1ヶ月前までに伝えるのが理想的ですが、病気やいじめなどが原因の場合「止むを得ない事情」と捉えられることから、即日やめることが可能です。
ただし、一時の感情や止むを得ない事情に該当しない理由で即日やめるのはマナー違反であり、職場に多大な迷惑をかけることになります。
即日やめるには、やむを得ない事情が必要だと理解しておきましょう。
LINEやメールで退職意思を伝えるのはあり?
望ましくありません。
病気やケガなどで止むを得ない場合を除き、直接伝えるのがマナーであるためです。
LINEやメールなどで退職意思を伝えると「礼儀がなっていない」「マナー違反」など、相手に対してネガティブな感情を抱かせる恐れがあります。
円満に退職したい方は特に、LINEやメールを使わずに会って直接伝えるのがポイントです。
お菓子を持参するべき?
必要ありません。
ただし、バイト先に対して「長年お世話になった」「感謝している」と感じている方の場合、気持ちとしてお菓子を持参するのは一つの方法です。
お菓子を持参することで、感謝の気持ちをより表せるでしょう。
まとめ
ここまで、バイトをやめることを伝えるタイミングや方法、理由について解説してきました。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- バイトをやめるときは、できればやめる1ヶ月前までに上司や店長に直接伝えることが望ましい
- バイトをやめるときの理由としては、勉強に専念したいことや部活・サークルなどで忙しいことなどが無難である
- バイトをやめる前は、退職届の必要性を確認したり有給を消化したりするなど、やるべきことを押さえるのがポイントである
バイトをやめるときは、なるべく早く職場の上司や店長に伝えるのがポイントです。
自分の都合のみでなく、辞めたあとの職場のことを考えて行動すると、いつ・どのように伝えるとよいのかが分かりやすくなるでしょう。
本記事を参考に、バイトをやめる方法について理解していただければ幸いです。