仕事が決まったらハローワークへ報告しないといけない?
再就職先が決まった時にハローワークへ提出する書類はある?
再就職先が決まるとハローワークから手当をもらえる?
本記事では上記の疑問にお答えします。
失業保険をもらっている状態で再就職先が決まった場合、ハローワークに対してどのような対応をすればよいのかわからない方もいるでしょう。
結論、失業保険をもらっているときに就職先が決まったときは、ハローワークへ報告したうえで手続きをする必要があります。
今回は、失業保険をもらっているときに再就職先が決まった場合の対処法について解説します。
最後まで読めば、求職活動中に就職先が決まったときの手続きで迷うことはなくなるでしょう。
退職サポーターズでは、退職者の方々に向けた様々なサービスを提供しています。
今なら実際に失業保険がいくら受給できるのか、LINEで無料診断ができます!
- 信頼の実績(過去の相談件数は累計で5000件以上)
- 難しい手続き不要(専門の社会保険労務士、キャリアコンサルタントがサポート)
- 最短1ヶ月で受給可能!
- 最大200万円の受給ケースあり!
失業保険全般の相談も受け付けています
仕事が決まったらハローワークへ報告が必要?
求職活動中に仕事が決まった場合、以下の通りハローワークへ報告するのがポイントです。
- 就職が決まり次第ハローワークへ報告しよう
- 失業保険は就職日の前日分まで支給される
- 就職日の前日にハローワークで失業認定を受ける
ここから具体的に解説します。
就職が決まり次第ハローワークへ報告しよう
失業保険をもらっているときに再就職先が決まった場合、なるべく早くハローワークへ報告しましょう。
なるべく早く報告する必要がある理由は、失業保険の受給を停止しなくてはいけないためです。
そもそも失業保険をもらえるのは、今すぐにでも労働する環境と能力があり、積極的に求職活動をしているにも関わらず就職できない方のみとなっています。
再就職先が決まった方は対象外となることから、電話などで一日でも早く報告するのがポイントです。
後述するように、正式な手続きをするには、以下の書類を用意してハローワークへ来庁する必要があります。
- 採用証明書
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
失業保険は就職日の前日分まで支給される
失業保険は就職日の前日分まで支給されるのが特徴で、早めに手続きをしてももらえる金額に影響は出ません。
「ハローワークに再就職した報告を早めにすると、失業保険を受けられなくなるのでは」と考えている方もいるかも知れませんが、定められている期日まで失業保険はもらえます。
今後の手続きをスムーズに進めるうえでも、なるべく早くハローワークへ報告しましょう。
就職日の前日にハローワークで失業認定を受ける
失業保険をもらっているときに再就職先が決まった場合、場合によっては就職する前日にハローワークで失業認定を受けるのがポイントです。
再就職する日の前に認定日がある場合と、後に認定日がある場合とでは以下の通り対応方法が変わります。
- 再就職日の前に認定日がある:認定日に来庁する
- 再就職日の後に認定日がある:就職する前日に来庁する
もし認定日に来庁するのを忘れると、手当をもらえなくなる恐れがあることから、しっかりと日程を管理しておくのが望ましいです。
失業保険全般の相談も受け付けています
仕事が決まったらハローワークへ提出する書類は?
失業保険をもらっているときに再就職先が決まった場合、以下の通りハローワークへ採用証明書を提出する必要があります。
- 採用証明書を準備しよう
- 採用証明書は再就職先で記入してもらう
ここから、採用証明書に関して具体的に解説します。
採用証明書を準備しよう
求職活動中に仕事が決まった場合、採用証明書を用意しましょう。
採用証明書とは、失業保険をもらっている方が再就職したことを証明するために必要な書類で、「受給資格者のしおり」に入っています。
受給資格者のしおりとは、失業保険の給付に関して詳しく書かれてある冊子のことです。
入社日の前日までが採用証明書の提出期限となっていることから、採用が決まってからなるべく早く用意するのが望ましいです。
後述するように、再就職先にも記入してもらう箇所がある点については理解しておくのがポイントになります。
失業保険をもらっている方は採用証明書の記入が必要ですが、もらっていない方の場合は不要になります。
採用証明書は再就職先で記入してもらう
採用証明書の特徴は、自分で記入する箇所と再就職先に記入してもらう箇所がある点です。
自分で記入する必要があるのは、「支給番号」になります。
支給番号とは雇用保険受給資格者証に書かれてある番号のことで、本人のみが知り得る情報であるためです。
支給番号を記載したあとは再就職先の会社に採用証明書を送付し、必要箇所の記載をお願いしましょう。
もし提出期限が迫っている場合、いつまでに返送してほしいのかを伝えることもポイントです。
採用証明書が返送されてきたあとは、ハローワークへ採用証明書を提出します。
もし不備がある場合は書き直しとなることから、提出前に内容を確認しておくのが望ましいです。
ハローワークへ提出する方法としては、直接持参する方法と郵送する2つの方法があります。
ハローワークへ提出する採用証明書とは?提出の流れや書き方を解説!仕事が決まったらハローワークでもらえる手当は?
失業保険をもらっているときに、再就職先が決まった場合、条件を満たせばハローワークから各種手当をもらえる可能性があります。
- 再就職手当
- 就業手当
- 就業促進定着手当
ここから上記の手当に関して具体的に解説します。
再就職手当
求職活動中に再就職先を決めた場合、再就職手当をもらえる可能性があります。
再就職手当とは、失業保険をもらっている方が早期に就職先を決めた時にもらえる手当のことで、就職祝い金としての位置づけです。
再就職するまでの期間が短ければ短いほど、多くの手当をもらえるのが特徴で、具体的には以下の通りです。
- 失業保険の受給期間が3分の2以上残っている場合:支給残日数の70%支給
- 失業保険の受給期間が3分の1以上残っている場合:支給残日数の60%支給
ただし、再就職手当をもらうには、さまざまな条件を満たす必要がある点には注意が必要です。
就業手当
求職活動中に就職先が決まった場合、もらえる可能性がある手当とは就業手当です。
就業手当とは、再就職手当の対象外となっている人が受け取れる手当のことです。
再就職手当の対象とならないのは、アルバイトやパート、契約社員(雇用期間が1年以内)などが該当します。
就業手当をもらうには、失業保険の給付日数が3分の1以上・45日以上ある状態で再就職先を決める必要があります。
就業日ごとに、基本手当日額の30%にあたる金額をもらうことが可能です。
さらに、就業手当に加えて常用就職支度手当をもらえるケースもあります。
常用就職支度手当とは、以下の条件を満たす方が支給対象となる手当のことです。
- 就職した日に45歳以上になっている方
- 身体障害者、その他就職が困難な方
上記に該当する方が、1年以上の雇用を見込まれる仕事に就いたときに支給されます。
就業促進定着手当
求職活動中に再就職先を決めた場合、就業促進定着手当をもらえるケースがあります。
就業促進定着手当とは、再就職手当をもらえる方が対象の手当です。
再就職先で6ヶ月間にもらった給料が、前職を辞める直前の給料よりも低い場合にもらえます。
失業保険の支給残日数の40%が上限となりますが、少なくなった給料分のみ6ヶ月間手当をもらうことが可能です。
就業促進定着手当をもらうには、同じ会社に6ヶ月以上雇用されていることが前提となっている点には注意が必要です。
失業保険全般の相談も受け付けています
仕事が決まったらハローワークですることに関するよくある質問
求職活動中に仕事が決まった場合、よくある質問をまとめました。
ここから具体的に解説します。
就職日の前日にハローワークへ行けない場合は?
事前にハローワークへ連絡し、担当の方の指示に従いましょう。
月曜日から就職する場合など、就職日の前日が閉庁日の場合は1営業日前に来庁します。
土日分に関して失業認定を受けられませんが、就職した後で次の認定日までに来庁して手続きをすれば問題ありません。
採用証明書を紛失した場合は?
ハローワークの窓口でもらうか、Webサイトからダウンロードすることも可能です。
ダウンロードする場合、各自治体によって様式が異なる点は注意が必要です。
居住地を管轄するハローワークの様式をダウンロードしましょう。
まとめ
ここまで、失業保険の受給中に再就職先が決まったとき、ハローワークでの手続き内容に関して解説してきました。
本記事のまとめは以下の通りです。
- 失業保険をもらっている時に再就職先が決まった場合はハローワークへの報告が必要である
- 失業保険をもらっている方が再就職先を決めた場合、ハローワークへ採用証明書などの書類を提出する必要がある
- 再就職先が決まった場合、条件を満たせば再就職手当や就業手当、就業促進手当などをもらえる可能性がある
失業保険をもらっているときに再就職先が決まったら、なるべく早くハローワークへ報告しましょう。
就職する前日まで失業保険がもらえることから、早く報告するデメリットはありません。
本記事を参考に、失業保険をもらっているときに再就職先が決まった場合の、ハローワークでの手続きなどを理解していただければ幸いです。