失業保険を受給するためには、ハローワークでの求職活動実績が必須です。
前回の認定日から次回の認定日前日までに、最低2回の求職活動実績を積むことが失業保険支給の条件となります。
「何をすれば求職活動実績になるの?」「セミナーのみの参加でも求職活動実績になる?」と悩んでいませんか?
求人への応募や職業相談はもちろん、セミナーのみの参加でも求職活動実績になります。
しかし失業保険本来の目的は、求職者が経済的な不安を抱えることなく再就職するための給付金であることを忘れてはいけません。
今回は、求職活動実績になるセミナーや、求職活動実績を作るポイントについて、失業保険の給付金サポートをしている私がご紹介していきます。
本記事を読むことで、失業保険を受給するための条件や求職活動実績を作る際の注意点がわかりますよ。
セミナーばかりでも求職活動実績になる!
求職活動実績とは、「就職活動を行ってきたことを客観的に示せる実績」を指しており、就職活動を行ってきたことを客観的に証明できれば求職活動実績になります。
そして、前回認定日から次回の認定日前日まで最低2回の求職活動実績が失業保険支給の条件です。
その求職活動実績がセミナーばかりでも、セミナーの参加そのものが就職活動につながる行為であるため、何の問題もありません。
例えば、最低2回の求職活動実績がいずれもセミナーだったとしてもOKです。
求職活動実績になるセミナーとは?【ハロワ主催・転職サイト主催・オンライン】
求職活動実績になるセミナーは主に3パターンあります。
- ハローワーク主催のセミナー
- 転職サイトが主催するセミナー
- 自治体などが主催するセミナー
上記のセミナーに参加していれば、基本的に求職活動実績となります。
ただし、自治体などが主催するセミナーに関してはあくまでも仕事探しに関するセミナーが条件となるため、単なるマナーに関するセミナーなどでは認められない可能性があります。
一方、オンラインで開催されるセミナーも求職活動実績として認められるため、自宅に居ながらにして求職活動実績を重ねることも可能です。
セミナーばかりで求職活動実績を作る際の5つの注意点
セミナーばかりで求職活動実績を重ねることは可能ですが、その際に注意しておきたいポイントが5つあります。
- ハローワークのセミナーは開催頻度が少ない
- 多くのセミナーは意外と長い(1時間半〜2時間)
- 念の為、参加証明書をもらっておく
- 同じセミナーに2回参加は1回とカウントされる
- 同日に2回のセミナーは1回とカウントされる
セミナーばかりで求職活動実績を重ねる際の注意点を5つご紹介していきます。
ハローワークのセミナーは開催頻度が少ない
1つ目は、ハローワークのセミナーの開催頻度が少ない点です。
ハローワーク主催のセミナーは毎日行われているわけではなく、ハローワークによっても頻度が異なります。
ハローワークによっては月に1回程度しか行われないこともあるため、ハローワークが主催するセミナー以外にも足を運ぶ必要が出てきます。
特に地方部では頻度が限られるため、計画的な行動が問われるでしょう。
多くのセミナーは意外と長い(1時間半〜2時間)
2つ目は、多くのセミナーでは時間が結構長いことです。
1つのセミナーについて1時間半、2時間と係るケースが珍しくなく、昼から夕方前まで続くこともあります。
セミナーの前後でハローワークの求人を確かめたいとなると、さらに時間を使うため、セミナー当日は早め早めの行動が求められます。
念の為、参加証明書をもらっておく
3つ目は参加証明書をもらっておくことです。
実際にセミナーに参加したことを証明するには、何かしらの形で参加証明書をもらうのが確実です。
特にオンラインで参加するイベントでは、参加証明書を直接もらえないことも。
イベントによってはセミナーに参加した際に回答するアンケートのお礼メールが参加証明書になる場合があります。
参加する前に参加証明書について確認しておくことがおすすめです。
同じセミナーに2回参加は1回とカウントされる
4つ目は、同じセミナーに2回参加してもカウントは1回しかされないことです。
セミナーによっては複数回開催されることがありますが、複数回開催されるセミナーに2回参加しても、実際に求職活動実績としてカウントされるのは1回のみ。
ですので、求職活動実績を稼ぐには異なるセミナーを受けなければなりません。
同日に2回のセミナーは1回とカウントされる
5つ目は、同じ日に2回のセミナーを受けても1回しかカウントされないことです。
同じ日の午前と午後にセミナーがあり、それぞれに参加してもカウントは1回しかされません。
ですので、最低2日間、異なるセミナーを2回受けることで求職活動実績を満たすことになります。
セミナー以外の求職活動実績になる活動
セミナー以外でカウントされる求職活動実績は以下の通りです。
- 求人への応募
- ハローワークでの職業相談や職業紹介など
- 民間職業紹介事業者などでの職業相談や職業紹介など
- 公的機関が行う職業相談や職業紹介など
- 再就職に関係する国家試験や検定の受験など
ハローワークで職業相談などを受ける場合は、受給資格者証を持参してゴム印を押してもらえばOKです。
また検定などを受験した場合は受験票などで証明ができます。
ハローワーク以外で職業相談などをした場合は特に証明は必要ないものの、後日ハローワークの調査が入る場合があるため、虚偽の申告は絶対にいけません。
認定日前日に求職活動実績が足りない!一瞬で解決する対処法
認定日前日に求職活動実績が足りない場合、転職サイトやエージェント経由で求職活動実績を重ねることがおすすめです。
転職サイトなどを通じて求人に応募したり、職業相談などを受けたりすれば、その時点で実績を満たすことができます。
求職活動実績を作るパターンは実は結構存在しており、求職活動実績を作る方法を1つでも多く知っておくことが大切です。
失業保険をもらうために求職活動実績を作る方法は?実は就職相談だけでもOK!【裏ワザあり】まとめ
今回は求職活動実績をセミナーばかりで作っていくことについてご紹介してきました。
最後に今回ご紹介した情報を振り返ります。
- セミナーばかりでも求職活動実績になる
- ハローワークや転職サイト主催のセミナーなども対象
- 念のために参加証明書はもらう
- 同日開催や同じセミナーへの複数の参加だと1回しかカウントされないことも
求人への応募を1回もしなかったとしても、セミナーだけで求職活動実績を満たすことは可能です。
しかし、あくまでも目的は再就職のためなので、求人への応募も行いましょう。
求人への応募に向けてセミナーで研鑽を積むという形で実績を重ねていくのが理想的です。