3月末退職のデメリットは?メリットやおすすめの転職時期、転職を見極めるポイントを解説 

下を向くビジネスパーソン

3月末に退職するとどんなデメリットやメリットがあるの?

3月末で退職したいけど、円満に退職できるか不安…

転職するのに向いている時期ってあるの?

と思っていたり悩んでいたりしませんか?

転職を検討している方の中には、3月末での退職を考えているものの、デメリットやメリットについて理解できていないケースもあるでしょう。

結論、3月末で退職すると繁忙期と重なったり引っ越し費用が高くなったりするケースがあります。

一方で、冬のボーナスを受け取った後で退職できたり、4月から新しい職場でスタートできたりするメリットもあるのが特徴です。

メリットとデメリットを把握しておけば、退職以降に後悔することを防ぎやすくなります。

今回は、3月末での退職のデメリットとメリットや、退職時期のポイントなどに関して退職サポートのプロである私が解説します。

最後まで読めば、3月末退職に関する疑問点を解消できるでしょう。

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3月末退職のデメリットは?

両手を広げた状態で首を傾け、疑問を浮かべるビジネスパーソン

3月末で退職するときに、デメリットとしてあげられる点は以下のとおりです。

  • 繁忙期と重なる
  • 求人数が少ない
  • 引っ越しの費用が高くなる

ここから詳細に解説します。

繁忙期と重なる

3月末に退職するデメリットは、会社の繁忙期と重なるケースがあることです。

会社全体が慌ただしい雰囲気となり、退職の相談や報告などに対して、上司に十分な時間を取ってもらえない可能性が高いでしょう。

退職について切り出そうとしても、なかなか一歩を踏み出しにくいと感じやすい時期の一つです。

3月が繁忙期と重なる会社で働いている場合、なるべく避けるのが無難だといえます。

繁忙期に重ならないように、退職の時期を早めたり遅らせたりすると、よりスムーズに退職できる可能性が高いです。

転職活動を開始するときには、退職する時期まで考えておくのがポイントの一つです。

求人数が少ない

転職先を決定しないまま3月末で退職すると、転職活動で苦戦する可能性が高くなります。

厚生労働省の統計によって、以下のとおり、有効求人数の多い時期が判明しているためです。

  • 2月、3月:冬
  • 9、10、11月:秋

3月末で退職し、4月から転職活動を開始する場合、求人数が比較的少なくなるのが特徴です。

求人数が限られると、望む職場の応募がない可能性も高くなります。

引っ越しの費用が高くなる

3月末で退職するデメリットの一つは、引っ越し費用が高くなることです。

転職や入学などに伴う引っ越しが発生し、引っ越し業者にとって繁忙期となるためです。

業者や荷物の量などによって異なるものの、約2倍の金額を請求されるケースもあります。

なるべく早く見積もりを取ったり、時間指定しなかったりすることで、費用を抑えやすくなります。

3月末退職のメリットは?

スマートフォンを持ち笑顔の女性

3月末で退職することには、以下のとおり3つのメリットがあります。

  • 4月入社でスタートできる
  • 冬のボーナスを受け取れる
  • 国民健康保険が安くなる

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

4月入社でスタートできる

3月末で退職すると、4月から心機一転で新しいスタートを切れることがメリットです。

新体制となっていたり、新入社員が入社したりと、転職先の環境もガラッと変わるタイミングに重なる可能性があるためです。

すでに働いている社員にとっても、今一度新たな気分で業務に向き合いやすい時期だといえます。

中途や新卒など、新しく入社してきた社員を歓迎するムードが高まりやすいのがメリットです。

仕事や社内の制度などでわからない点がある場合でも、比較的聞きやすいでしょう。

冬のボーナスを受け取れる

3月末で退職すると、冬のボーナスを受け取った後で退職可能です。

令和4年の厚生労働省の調査によると、全体の7割の会社が冬にボーナスを支給していることが判明しています。

企業によってボーナスの支給の条件は異なるものの、基本給の1ヶ月から2ヶ月程度を冬のボーナスとしてもらえる傾向にあります。

ボーナスを受け取った時期から数ヶ月経過しており、ボーナス目当てで退職したと思われるリスクもありません。

国民健康保険が安くなる

3月末で退職するメリットとして、国民健康保険を安くできることがあげられます。

3月10日や20日など、月の半ばで退職した場合、国民健康保険の適用となり、全額自費で支払う必要があるためです。

会社で加入している社会保険のメリットの一つは、費用の50%を会社に負担してもらえることです。

保険料の支払いをなるべく抑えるには、3月末で退職するとよいでしょう。

おすすめの退職する時期は?

退職するのにおすすめの時期は、以下のとおりです。

  • 求人数を重視する場合は12月末
  • 年度末を狙う場合は3月末
  • ボーナスをもらったあと
  • 円満退職をしたい場合は閑散期

それぞれ詳しくみていきましょう。

求人数を重視する場合は12月末

なるべく多くの求人が出ている時期を希望する場合、12月末に退職するのがポイントです。

一般的に、転職活動を始めてから退職までには3ヶ月程度が目安となるためです。

求人数の増える傾向にある9月以降に転職活動を始められることから、自分の望む業界や企業などに転職しやすくなります。

遅くとも11月末までには内定を獲得し、すぐに退職手続きをすることで、円満退職しやすくなるでしょう。

年度末を狙う場合は3月末

年度末を狙ってスムーズに退職したい方は、3月末を選ぶとよいでしょう。

会社によって異なるものの、人事異動や社内体制の変化などによって引き継ぎしやすくなるケースもあるためです。

年末に比べて忙しさが緩和されている場合、退職の申し入れをスムーズに受け入れてもらえる可能性は高いです。

ボーナスをもらったあと

ボーナスをもらったあとで退職すると、ボーナスのもらい損ねを防げます。

それぞれの会社で規定が異なるものの、一般的にはボーナスの支給まで在籍していることが一つの条件となるためです。

ボーナスの支給日までに退職の申し入れをすると、減額となるケースもあります。

ボーナスを満額もらうには、ボーナスをもらった後で退職の意思を告げるのが望ましいです。

ボーナスをもらった後で退職することに関して、罪悪感を覚える方もいるかも知れません。

実際には、ボーナス支給後に退職者が増える傾向にあることから、気にする必要はないでしょう。

ボーナスをもらった後で3週間程度の期間を開けることで、ボーナス目当てで退職時期を決めたと疑われにくくなります。

なるべく円満に退職するには、引き継ぎの期間を十分に設けることが一つのポイントです。

円満退職をしたい場合は閑散期

円満に退職したいと考えている方は、会社の閑散期に退職するのがポイントとなります。

上司に心の余裕が生まれやすく、退職に関する話を受け入れてもらいやすくなるためです。

繁忙期に向けてスタッフを増員しやすい時期となり、引き留められる可能性を下げるうえで効果的です。

例年の会社の動向をチェックしておけば、閑散期を見極められます。

退職時期を見極めるポイント

退職時期を見極めるうえでポイントとなるのは、具体的に以下のとおりです。

  • 転職する目的を考える
  • 転職するメリットを考える
  • 転職エージェントに登録して相談する
  • 社会保険料について考える

ここから、詳しく解説します。

転職する目的を考える

退職時期を決めるときは、以下のとおり転職目的を考えておくのがポイントです。

  • キャリアアップの場合:今の会社でできることをやり尽くしたと感じており、新たな環境やポストで仕事するため
  • キャリアチェンジの場合:今の仕事とは関係なく、新たな業界の仕事をやってみたいと感じているため
  • 取得資格の活用の場合:実務に関連性のある資格を取得しており、仕事で活かすため
  • 新卒ですぐ転職の場合:職場環境などに不満があるのではなく、さらにチャレンジしたりやってみたい仕事が見つかったりしたため

転職したときに後悔するのを防ぐうえでも、目的を明確にしておくことは効果的です。

転職するメリットを考える

退職する前には、以下のとおり転職するメリットを考えておくとよいでしょう。

  • より多くの給料をもらえる
  • スキルや経験を活かせる
  • 人間関係をリセットできる
  • 労働時間が減ったり休日が増えたりする
  • 在宅勤務ができる
  • 裁量権を与えられる

転職した後で、前の職場のメリットに気づく可能性もあります。

転職するメリットはもちろんのこと、デメリットについても考えておくのが望ましいです。

転職エージェントに登録して相談する

退職するタイミングに関して、転職エージェントに相談するのが一つの方法です。

転職エージェントは転職サポートに関するプロで、専門知識や経験などを持っているためです。

求人紹介や試験対策、面接日程調整など、転職活動全般のサポートを受けられます。

無料で登録・利用できることから、気軽に相談しやすい点もメリットの一つです。

社会保険料について考える

退職時期を決める前に、以下のとおり社会保険について知っておくとよいでしょう。

  • 退職した翌日に転職先で勤務する場合:転職先で社会保険に加入
  • 転職までに1日以上の期間がある場合:再就職するまでの期間に限り、自分で国民健康保険などに加入
  • 転職先が決まっていない場合:自分で国民健康保険・国民年金に加入

1日でも無職となる期間が発生する場合、自分で国民健康保険と国民年金に加入し、支払う義務が発生します。

まとめ

ここまで、3月末で退職するデメリットやメリットなどに関して解説してきました。

本記事のまとめは以下のとおりです。

  • 3月末退職のデメリットは、会社の繁忙期と重なったり求人数が少なくなったりする点である
  • 3月末退職のメリットは、4月から心機一転スタートできることや、冬のボーナスをもらったとで退職できることなどである
  • 退職におすすめの時期は目的によって異なる
  • 退職時期を見極めるには、転職の目的やメリットなどを考えておくことがポイントである

3月末で退職する場合、デメリットとメリットの両方があります。

退職という人生の節目で納得の行く判断をするには、さまざまな観点から考えるのがポイントです。

一度限りの職業人生を送るうえで、迷ったり悩んだりすることもあるでしょう。

自分一人で考えず、ハローワークや転職エージェントなど、専門家を利用することも効果的です。