職業訓練が終わったあと就職しないとどうなる?終了後手当についても紹介

手に職をつけるため、職業訓練を行う人も少なくありません。

もしも職業訓練が終わったあと就職しないとどうなるのか気になる方も多いでしょう。

結論から言いますと、職業訓練が終わったあと就職しなくても特にペナルティはありません

本記事では職業訓練が終わったあと就職しないとどうなるかを中心に、終了後の動きなどを解説していきます。

この記事でわかること

  • 職業訓練が終わってもペナルティはない
  • 職業訓練が終わったあとに就職しないと面倒なことも
  • 職業訓練が終わったあとに就職できなくても終了後手当がもらえる

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職業訓練の受講要件は?

「職業訓練を受けたいけれど、自分が受講できる条件を満たしているか不安…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

職業訓練は誰でも受けられるわけではなく、明確な受講要件があります。

  • 「就職したい」という意欲があることが前提
  • ハローワークによる積極的な就職支援に対応する必要がある
  • 指定された来所日にハローワークに来所しないと罰則がある

本項目では、職業訓練に関する受講要件についてまとめました。

「就職したい」という意欲があることが前提

職業訓練を受講する際、「就職したい」という明確な意欲が欠かせません。

職業訓練は、失業中の再就職を支援する制度であり、場合によっては給付金を受け取れます。

職業訓練の性質上、単なるスキルアップや趣味目的の学習ではありません。

スキルアップを行った上で就職を目指すのが職業訓練の目的です。

だからこそ、就職したいという意欲が大前提となります。

ハローワークによる積極的な就職支援に対応する必要がある

職業訓練を受講する場合、ハローワークが行う就職支援に積極的に協力する必要があります。

職業訓練は「訓練を受けて終わり」ではなく、「訓練を通じて就職を目指す」ことが大きなゴールです。

そのため、職業訓練中はもちろん、職業訓練が終わった後もハローワークが積極的な支援に乗り出します。

ハローワークでは「就職支援計画書」を作成し、支援に関する計画を立てます。

就職支援計画書の交付を「支援指示」と呼び、支援指示がないと訓練の受講ができません。

支援機関はハローワークに行く際も就職支援計画書が必須となるため、絶対になくさないようにしましょう。

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指定された来所日にハローワークに来所しないと罰則がある

職業訓練を受講している間は、ハローワークが指定する「来所日」に必ず出向く必要があります。

来所日は、職業訓練の進捗報告や就職支援、給付金の申請などを行う重要な日です。

必ずハローワークに行かなくてはならず、正当な理由なく欠席すると罰則が発生します。

給付金を受け取っている場合、やむを得ない欠席や遅刻などがあると次回以降支給されなくなるなどのペナルティが生じます。

病気や面接などやむを得ない理由がある場合は、事前に連絡をとり、来所日の変更が必要です。

職業訓練の受講中はスケジュール管理が非常に重要であり、トラブルを避けるためにも来所日は確実に守りましょう。

職業訓練生の就職率(就職しない人も)は?

雇用保険を受給できない人を対象にした求職者支援訓練を受講した訓練生の、令和5年度の就職率は、基礎コース・実践コース共に60%前後です。

実践コースはITやデザイン、医療事務など種類があり、介護福祉が70%を超えています。

コースによって就職率にバラつきがあり、営業・販売・事務やデザインは50%台と低めです。

また、就職率は都道府県でも異なり、実践コースで最も高いのは島根県の73.5%、低いのは佐賀県の44.4%です。

ちなみに雇用保険受給者を対象とした公共職業訓練は、70~80%ほどとなっています。

職業訓練の終了後、就職しない場合のポイントは?

「まだ就職する予定がない」「すぐに働ける状況ではない」という方もいるのではないでしょうか。

訓練後に就職しない場合、ハローワークで求められる対応など、気をつけるべきポイントがあります。

  • 就職までの期限はない
  • 一定期間はハローワークによる就職支援が継続
  • 給付金の支給停止や返還命令につながる可能性がある
  • ペナルティ(給付金関連)
  • 訓練内容と違う職種への就職は問題なし

本項目では、訓練終了後に就職しない場合に必要な手続きや注意点をわかりやすく解説します。

就職までの期限はない

職業訓練を修了した後、「必ず何日以内に就職しなければならない」という明確な期限はありません

ハローワークも、訓練終了後の求職活動のペースは個々の状況に合わせて対応しています。

そのため、「すぐに働けない」「家庭の事情で時間が必要」という場合でも問題ありません。

ただし、求職活動を継続していることを示すため、指定された来所日には必ず行く必要があります。

一定期間はハローワークによる就職支援が継続

訓練修了後、ハローワークによる就職支援は3カ月間継続します。

3カ月間はハローワークでの職業相談などが受けられます。

訓練で習得したスキルを活かした求人を紹介してもらいやすいため、就職活動を効率よく進められるのが特徴です。

ハローワークの支援を有効活用することで、より条件の良い職へステップアップできる可能性があります。

給付金の支給停止や返還命令につながる可能性がある

何らかの給付金を得ている場合に関して注意が必要です。

就職の意思があることが前提で給付されているため、就職支援を拒否するなどの行為があると、給付金が支給停止となります。

あまりにも悪質な状況が続くと、訓練期間を遡り、初日から返還命令が出る恐れもあります。

給付金が出る場合はもちろん、職業訓練を受ける際はできる限り出席し、求職活動を行わないといけません。

ペナルティ(給付金関連)

職業訓練受講給付金を受け取っている場合、給付金の返還命令が出る場合があります。

職業訓練受講手当が月10万円のため、6カ月の訓練期間であれば60万円が支払われています。

この60万円に6カ月分の通所手当や寄宿手当も上乗せされて支給されており、最悪の場合、全て返還しなければなりません。

給付金を受け取る以上は、たとえ就職していなくてもハローワークへの来所などは必ず行いましょう

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訓練内容と違う職種への就職は問題なし

訓練内容と異なる業種・職種に就職してもまったく問題ありません。

訓練はあくまでも就職の選択肢を広げるための支援であり、決まった職種に就職しなければならないわけではありません。

むしろ、訓練で得たスキルが他業種で活かされるケースもあります。

訓練内容と異なる職種に就職したとしても、給付金の返還を求められることもありません。

別職種を希望する場合は、その理由や活動状況を説明すると、ハローワークでの理解が得られやすくなります。

職業訓練が終わったあと就職しなくてもペナルティはない

結論から申し上げますと、職業訓練が終わったあと就職しなかったとしてもペナルティはないです。

理由としては、就職したくてもできない人もいるためで、就職したかどうかで判断はされません。

しかし、職業訓練はあくまでも就職が目標の制度です。

確かにペナルティこそありませんが、就職に至らない事実は確かであり、そのことに対するフォローが入ることになります。

職業訓練が終わったあと就職しないとどうなる

「職業訓練が終わったあと、就職しなかったらどうなるのか…」と不安を抱える方は多いでしょう。

職業訓練が終わったあと就職しないとどうなるか、主なケースは以下の通りです。

  • 就職状況報告書を未就職で提出する必要がある
  • 訓練校からの追跡調査が高頻度である
  • 3ヶ月未就職の場合、就職支援を受けられなくなる

職業訓練が終わったあと就職しない場合に想定されるケースについてご紹介します。

就職状況報告書を未就職で提出する必要がある

職業訓練を受けた後には就職状況報告書を提出する必要があります。

就職状況報告書では就職した場合には就職先、雇用形態や雇用期間などを記載します。

別の訓練を受講している場合や自営を始めた場合にもそのことを記載しないといけません。

その中には就職していないことを記載する項目もあります。

この就職状況報告書を提出し、就職先への確認を行う場合もあるなど就職状況報告書を踏まえた調査が行われます。

未就職で報告書を出した場合には何らかのフォローが入る可能性が高まるでしょう。

訓練校からの追跡調査が高頻度である

職業訓練校からの追跡調査は訓練が終わってから定期的に行われます。

終了時点で就職先が決まっていなかった場合は終了時から1か月ごとに行われることがあります。

追跡調査は様々で、先ほどの報告書の提出や電話での確認などもあり、本格的です。

就職状況報告書は提出義務があるため、未記入などがあればハローワークなどから電話が入ることもあります。

そのため、連絡を無視すればしつこく電話がかかってくることになるため、連絡を受けたらすぐに対応しましょう。

3ヶ月未就職の場合、就職支援を受けられなくなる

職業訓練校では卒業3か月までは就職支援のサポートを行ってくれます。

この3か月では求人紹介や書類の書き方など色々なサポートを行いますが、卒業3か月で打ち切られてしまいます。

ですので、3か月間未就職だとその後就職支援が受けられないので注意が必要です。

何が何でも就職したいという方は3か月間必死に取り組むことが求められます。

職業訓練が終わったあと就職できない場合、終了後手当をもらおう

職業訓練が終わったあと就職できないという場合には「終了後手当」をもらうことになります。

終了後手当の正式名称は「公共職業訓練等を受け終った者に対する延長給付」です。

その名の通り、職業訓練を受け終わった人に対する延長給付となります。

終了後手当では職業訓練終了後、失業保険の残り日数が30日間まで延長され、30日分の失業手当が確保される制度です。

終了後手当をもらえる条件

終了後手当をもらえる条件は以下の通りです。

終了後手当をもらえる条件
  • 訓練受講終了日において失業保険の残り日数が30日未満である
  • 職業訓練を受け終わっても就職が相当程度困難であると認められた

2つ目の条件である「職業訓練を受け終わっても就職が相当程度困難であると認められた」ケースは以下の要件をすべて満たしたケースです。

  • 職業に就ける見込みがなく職業指導など援助を行う必要があると認められた
  • 職業訓練にかかわる職種を希望している
  • 職業訓練終了日までの4週間で職業訓練にかかわる職種を希望し、求人を複数回応募したが内定に至っていない
  • 地域における希望職種の労働力需要の状況が厳しい

職業訓練に関連した職種を希望し、かつ何度もその職種で求人応募を行ったものの内定に至らないという状況にないと終了後手当はもらえません。

そのため、終了後手当をもらうには職業訓練が終わるまでのラスト4週間で積極的に求人応募を行う必要があります。

職業訓練に関するよくある質問

ここからは職業訓練に関するよくある質問についてご紹介していきます。

  • 職業訓練校を途中で辞めてもいい?
  • 職業訓練中に就職が決まったらどうすればいい?
  • 職業訓練と関係ない仕事に就職してもいい?
  • 職業訓練で決まった仕事をすぐ辞めるとどうなる?

それぞれの質問についてご紹介していきます。

職業訓練校を途中で辞めてもいい?
職業訓練校を途中で辞めても問題はありません。

もちろん通い切ることが望ましいですが、思ったような学びがない、自分とは合わないなどのミスマッチも当然あります。

ミスマッチを我慢して通い続けることは長い目で見て自分にとって不利益になるでしょう。

ですので、自分には合わないなどと思った場合には思い切って辞めるのも1つの手です。

ただし職業訓練を辞めると辞めてから1年は別の職業訓練を受けられないため、慎重な判断が求められます。
職業訓練中に就職が決まったらどうすればいい?
就職が決まった場合には職業訓練校に連絡し、辞めることになります。

職業訓練の最大の目的は就職してもらうことなので、途中での就職は大変喜ばしいことです。

この場合は就職状況報告書を提出して就職する形になります。
職業訓練と関係ない仕事に就職してもいい?
職業訓練と関係ない仕事に就職することは何ら問題はありません。

例えば、前の仕事と違うスキルを身につけたいと思って職業訓練を受けても、結局前の仕事の方が職探しに結び付きやすいケースもあります。

また別ジャンルの仕事に興味関心がわいたケースもあるでしょう。

いずれにしても就職できることは喜ばしいこととして扱われます。
職業訓練で決まった仕事をすぐ辞めるとどうなる?
職業訓練で決まった仕事をすぐに辞めても問題は少ないでしょう。

就職が決まって就職状況報告書を提出したら、その先にどのような判断をしても職業訓練校から咎められることは考えにくいです。

一方、職業訓練校側ではその企業との関係性が悪化する可能性は考えられます。

ただ、受講生側には関係のない話であり罰則などはないでしょう。

まとめ

今回は職業訓練が終わったあと就職しないとどうなるかについてご紹介してきましたが、最後に今回ご紹介した内容を振り返ります。

  • 職業訓練が終わったあと就職しなくてもペナルティはない
  • 職業訓練が終わったあと就職状況報告書を提出しなければならない
  • 就職状況報告書を提出しないと頻繁に連絡が入る
  • 訓練終了後3か月間は就職支援を受けられる
  • 終了後手当は複数回の求人応募などの条件がいくつかある

真剣に就職先を探している方にとって、職業訓練制度は大変貴重な制度であり、利用する価値はかなりあります。

また訓練校側も就職率を上げることで国からの報酬につながるため、必死にサポートを行ってくれます。

本気で就職を目指したい方が利用するべき制度であり、必死に取り組んで1日でも早く就職できるように目指していきましょう。