ハローワークは前の職場を辞めてないと利用できないわけではなく、在職中でもハローワークを利用することは可能です。
在職中でも利用できるハローワークのサービスはいくつかあるため、転職を検討中の方は積極的に活用するのも1つの方法と言えます。
本記事では在職中にハローワークの転職活動を行う方法を中心に、その方法や注意点についてご紹介していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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在職中でもハローワークで転職活動できる!
ハローワークは失業中の人だけが利用できる場所ではなく、在職中でもハローワークを利用し、転職活動を行うことは可能です。
この項目では在職中の立場で利用できるハローワークのサービスや利用できないサービスなどをご紹介します。
ハローワークの基本情報
ハローワークは全国各地にあり、職業紹介を行うなど、雇用の安定に努める国が管轄する機関であり、雇用に関するセーフティーネット的な役割を果たす機関と言えるでしょう。
以前は職業安定所、別名職安と呼ばれていましたが、現在はハローワークという呼び名が浸透しています。
ハローワークでは主に職業紹介、雇用保険、雇用対策を軸に活動しており、転職相談などもこの中に入ります。
ハローワークの種類
ハローワークには、全国に点在する一般的なハローワークの他に、特定のターゲット層に特化したハローワークも存在します。
求職者の方の状況によって、専門的に相談できる窓口があり、その窓口が以下の通りです。
- マザーズハローワーク
- わかものハローワーク
- ふるさとハローワーク(地域職業相談室)
上記の窓口について詳しく解説します。
マザーズハローワーク
マザーズハローワークは、シングルマザーの方や子育てをしながら社会復帰を果たしたい女性などを対象にしたハローワークの窓口です。
子供連れでも来所できるように、キッズコーナーの完備やチャイルドシートを横におけるスペースなどの環境が整備されています。
また、子育てとの両立がしやすい仕事の紹介や就職支援のセミナー、子育て支援につながる情報提供なども行っているのがマザーズハローワークです。
わかものハローワーク
わかものハローワークは、35歳未満の若者を対象にしたハローワークの窓口です。
わかものハローワークの他には、わかもの支援コーナーやわかもの支援窓口がありますが、その性質はわかものハローワークと変わりません。
わかものハローワークでは、35歳未満で正社員を目指している若者を対象としており、担当者が職業相談に乗ったり、能力開発の支援を行ったりします。
キャリアコンサルティングの有資格者などが務める就職支援ナビゲーターがマンツーマンでサポートを行ってくれます。
ふるさとハローワーク(地域職業相談室)
ふるさとハローワーク(地域職業相談室)は、ハローワークが設置されていない自治体に置かれたハローワークの窓口です。
ハローワークは複数の自治体を管轄しており、場所によってはハローワークに行くのに時間がかかるケースもあります。
そのため、ハローワークの空白地にふるさとハローワークもしくは地域職業相談室が設置され、ハローワークに準じた利用が可能です。
在職中でも利用できるハローワークのサービス
まず最初に、ハローワークが行っているサービスをまとめました。
- 求人情報の提供
- 雇用保険の手続きや相談
- 失業保険に関する手続きや相談
- 職業紹介や職業訓練の相談
- 履歴書・職務経歴書作成などのサポート
- 面接対策
- 各種セミナーの紹介
この中で転職に関係するのは、求人情報の提供や職業紹介や職業訓練の相談、応募書類や面接対策のサポートなどで、転職に関係することはほぼ利用できます。
在職中の人がハローワークに求職申込を行うことは可能であり、申込みの後で職業相談や職業紹介を行えます。
また転職をするにあたりスキルを磨くことも可能で、中小企業で働く方を対象にした「在職者訓練」も実施。
基本的に在職者訓練は数日程度で完結するものですが、若手社員などを対象にした2年に及ぶ訓練が行われているほか、生産性向上支援訓練もあるなど、在職中の方を対象にした訓練も用意されていることがわかります。
求職申込をしてしまえば、ハローワークにおけるほとんどのサービスは利用できるということです。
在職中には利用できないハローワークのサービス
一方で、在職中だと利用できないサービスもあります。
それはハローワークからの紹介状の発行です。
ハローワークを利用して求人募集をかける企業は、補助金などを活用して人件費の負担軽減を図りたい企業が多く、その際に紹介状が必須となります。
この紹介状は失業状態の方には当然発行されますが、まだ退職時期がはっきりしていない方には発行されないことがあるのです。
内定はもらったけど、やっぱり今の職場がいいと翻意される可能性があるので、発行してもらえないことがあります。
あくまでも紹介状を必要とする求人応募は厳しいだけで、紹介状を必要としない求人応募を行うことは可能です。
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在職中にハローワークで転職活動をする方法
実際に在職中にハローワークで転職活動をする方法ですが、以下の流れで進んでいきます。
- ハローワークに登録する
- 受付票を作成する
- 求人を閲覧・応募する
ここからは在職中にハローワークで転職活動を行う流れについて解説します。
ハローワークに登録する
1つ目はハローワークへの登録です。
ハローワークへの登録は求職申込手続きを行うことが必要で、管轄のハローワークに足を運んで手続きを済ますのが確実と言えます。
また自宅で登録を行うことができ、「オンライン登録者」としてオンライン自主応募が行えるため、求人から探して応募することも可能です。
職業訓練や各種相談などを検討している方は事前に求職申込手続きを行いましょう。
受付票を作成する
2つ目は受付票の作成です。
受付票は別名ハローワークカードと呼ばれ、ハローワークを利用する際には必須となります。
求職申込手続きを行う際に様々な情報を登録し、職員がチェックして受理されることで受付票が発行されます。
前もって自宅のパソコンやスマホで情報を仮登録させて、14日以内にハローワークで申込を行っても大丈夫です。
求人を閲覧・応募する
3つ目は、求人の閲覧と応募です。
申し込みを済ませて受付票を手にしたら、ハローワークにあるパソコンで求人の閲覧が行えます。
自宅のパソコンやスマホからも閲覧ができ、紹介状を必要としない求人であれば応募も可能です。
ハローワークで相談できることを紹介!服装や持ち物、相談のポイントを解説在職中にハローワークに登録するメリット
在職中であっても、ハローワークに登録することは可能であり、登録するメリットが存在します。
- 管轄地域の求人が見られる
- 退職後の転職活動をスムーズに進められる
本項目では、在職中にハローワークに登録するメリットについてまとめました。
管轄地域の求人が見られる
在職中にハローワークに登録するメリットは、最寄りのハローワークが管轄するエリアの求人がチェックできる点です。
在職中であっても、求人情報の閲覧は可能なため、求人情報をチェックして目ぼしい求人を探せます。
もしもいい求人を見つけたら、連絡を入れて転職活動を行い、内定が出たら、退職に向けたアクションを起こせます。
また、たくさんの求人があることを把握した上で退職の手続きを始めるという活用の仕方もあるので、自由に活用できるのもポイントです。
退職後の転職活動をスムーズに進められる
在職中にハローワークに登録しておくことで、退職後の転職活動をスムーズに進められるのもメリットの1つです。
既に登録を済ませていれば、退職後いきなり転職活動を始められ、空白期間がほとんどない形で再就職先を見つけられます。
再就職先を早々と見つければ、再就職手当ももらえるため、更なるメリットにも期待ができます。
リスタートを素早く切るには、事前の登録がおすすめです。
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在職中にハローワークを利用する時の注意点
ハローワークは在職中でも利用できますが、その際に4つの注意点があります。
- 開庁時間を確認しておく
- 高年収のハイクラス求人はほとんどない
- 有名企業・大手企業の求人はほとんどない
- 転職エージェントを併用するのがおすすめ
最後に、ハローワークを利用する際の4つの注意点について詳しく解説します。
開庁時間を確認しておく
1つ目は、開庁時間の確認です。
基本的に開庁時間はハローワークによって様々で、東京都内のハローワークではおおよそ9時前後にオープンし、17時前後に閉庁するところがほとんどです。
曜日を限定して閉庁時間を延長するハローワークや土曜も開庁するハローワークもありますが、一部に限られます。
実際に開庁時間を確認する際には、管轄のハローワークがある各都道府県の労働局のホームページで確認しましょう。
高年収のハイクラス求人はほとんどない
2つ目は、高年収のハイクラス求人がほとんど存在しないことです。
ハローワークで掲載されている求人のほとんどは地元の中小企業ばかりで、各都道府県が定めている最低賃金レベルの求人が目立ちます。
ハローワークは求人に応募する労働者はもちろん、求人を出す企業側も無料で利用でき、後で手数料を支払うようなこともありません。
また補助金や給付金を確保して経営への負担を避けたいと考えている企業がハローワークを利用するため、経営的に余裕があまりない企業が目立ちます。
そのため、転職エージェントサイトにあるようなハイクラス求人はハローワークにほとんど存在せず、奇跡的にあったとしてもかなり激しい競争となるでしょう。
有名企業・大手企業の求人はほとんどない
3つ目は、有名企業や大手企業の求人などはほとんどない点です。
2つ目の注意点と共通する部分ですが、有名企業や大手企業は一般的な転職サイトなどを活用するため、わざわざハローワークを利用しません。
また有名企業や大手企業が求人を出せばすぐに応募する人が集まる傾向にあります。
ハローワークを利用するケースはなかなか求人が集まらなかったり、採用してもすぐに従業員が辞めて常に補充をしないといけなかったりするケースが目立ちます。
そのため、毎日のようにハローワークの求人情報を見ると、全然応募がなく常に検索結果に表示される求人情報も。
何かしら訳ありの可能性が高く、いわゆる「ブラック企業」の可能性もあるため、注意が必要です。
転職エージェントを併用するのがおすすめ
4つ目は転職エージェントの併用です。
転職エージェントは、中途採用を考えている企業と、転職を検討中の労働者をマッチングし、転職のアシストを行うサービスです。
転職エージェントを利用することで、転職相談のほか、条件にマッチした求人や面接対策、面接のセッティングや企業へのフォローなどを行ってくれてスムーズな転職活動につなげられます。
ハローワークも熱心にサポートを行いますが、転職エージェントほどは熱心にやってくれず、最低限のサポートに限られてしまいます。
一方で、転職エージェントを利用すれば必ず見つけてくれるわけではなく、無理やりにでも転職させて利益を得ようとするエージェントも。
ですので、転職エージェントとハローワークの併用がおすすめであり、しっかりと吟味していきましょう。
まとめ
今回は在職中にハローワークで転職活動を行う方法をご紹介してきました。
最後に今回ご紹介した情報をまとめます。
- 在職中であっても、ハローワークにおけるほとんどのサービスが利用できる
- 紹介状を必要とする求人応募は、退職時期がはっきりしていないとできないことがある
- 在職中の方が利用する際には、求職申込手続きを行う
- 開庁時間の確認が必要で、開庁時間の延長や土曜の開庁があるかをチェック
- ハローワークにはハイクラス求人などはほとんどない
- ハローワークだけでなく転職エージェントの併用もおすすめ
今の職場に不満があり、転職を検討している方はハローワークでの相談をおすすめします。
例えば失業保険の活用、給付制限のことなど、事前に聞いておいて役に立つことがたくさん。
給付制限中の生活は貯金を切り崩すなど、事前にハローワークに相談しておけば対応できることも色々とあるからです。
在職中の方でも利用できる職業訓練やスキルアップにつながる訓練なども用意されています。
少しでも今の仕事に悩みを抱え、転職に関する相談や失業保険について聞きたいことがある方は管轄のハローワークに足を運んで相談しましょう。