離職票を使わなかった場合どうすればいい?ケース別で廃棄か保管かを解説

会社を退職する際に会社側から発行されるのが離職票であり、この離職票がないと失業保険の手続きに入れません。

一方で何らかの理由で離職票を使わなかったというケースも出てきますが、この場合にどうすればいいか気になる方も多いはずです。

結論から言いますと、必要に応じて再発行ができるので万が一紛失しても安心です。

本記事では離職票を使わなかった場合どうすればいいかを中心に、保管した方がいいケースなどを解説していきます。

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離職票を使わなかった場合どうすればいい?

何らかの理由で離職票を使わなかった場合はどうすればいいのか、その後のパターンとしては2つあります。

  • 転職後1年間が経過したら廃棄して問題ない
  • 離職票が必要になった場合は再発行できる

上記2つのパターンについてご紹介します。

転職後1年間が経過したら廃棄して問題ない

結論から言いますと、離職票は転職後1年が経過したら廃棄して問題ありません

これは転職先で1年間働き続けたことで、その後離職する際に転職先の離職票で失業保険が利用できるからです。

裏を返せば、転職先で1年未満で退職する際に前職の離職票が必要となります。

ですので、転職してから1年は手元に置いておきましょう。

離職票が必要になった場合は再発行できる

転職した段階でうっかり捨ててしまった、置いてあったはずなのに紛失してしまったというケースもあるでしょう。

そんなときに離職票が必要になってしまったという場面では、離職票の再発行が可能です。

離職票はいつでも再発行が可能であり、雇用保険被保険者証などに書かれている被保険者番号がわかればスムーズに再発行が可能です。

もちろん被保険者番号がわからなくても再発行できるので、印鑑や顔写真付きの身分証明書などを持参してお近くのハローワークに行きましょう。

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離職票を使わなくても2年間保管した方がいいケースとは?

転職後1年で廃棄しても問題はないとされる離職票ですが、一方で離職票を使わない場合でも2年間は保管した方がいいケースもあります。

それは「2社分以上の離職票を合算して失業保険を申請する場合」です。

ここからは2年間保管した方がいいケースについて解説します。

2社分以上の離職票を合算して失業保険を申請する場合

失業保険における雇用保険の加入期間は合算することが可能です。

その際、空白期間が1年未満であることなどの条件を満たすことが求められます。

例えば、空白期間が短い状態で何回も転職した場合、それぞれの会社における雇用保険の加入期間は合算可能です。

雇用保険の加入期間は失業保険の基本日数に影響を与えるため、長く働いてから退職した方は念のために補完し続けることをおすすめします。

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そもそも離職票とは?

ここまで離職票の保管についてご紹介しましたが、そもそも離職票とはどういうものなのかを知っておくことも大切です。

  • 離職票はいつ・どこから届く?
  • 離職票には何が記載されている?
  • 離職票はいつ使う?

ここからは離職票に関する情報について解説していきます。

離職票はいつ・どこから届く?

離職票はハローワークが発行する書類であり、ハローワークから会社に離職票が交付されます。

実際に私たちの手元に届くのは、ハローワークから交付された離職票を会社が送付した段階です。

基本的に離職票は退職してから会社側が手続きを行い、ハローワークに発行を依頼します。

離職証明書を準備して送付し、その情報を踏まえてハローワークが離職票を発行して退職者に送付されます。

この一連の流れは退職してから2週間ほどで完了するため、退職から2週間は待つ必要があるでしょう。

離職票には何が記載されている?

離職票は2種類あり、1種類目は離職者に関する情報や失業保険を受け取る口座の指定届の記入欄などがあります。

2種類目は離職日以前の賃金支払い状況を示したものです。こちらはすでに会社側が記入しており、会社側が示した離職理由に異議がないかをチェックします。

例えば、精神疾患などを理由に辞めたものの自己都合退職として会社が処理した場合に、異議申し立てをこの時に行います。

ですので、自己都合退職か会社都合退職かが微妙な際はこの時にしっかりとチェックを行う必要があるでしょう。

離職票はいつ使う?

離職票を使うタイミングは、失業保険を受け取る時です。

失業認定日は失業保険は必須なので、万が一離職票がない場合には早急に再発行を依頼しましょう。

場合によっては失業保険を受け取るのが遅れてしまう可能性もあるため、退職日から2週間が経過しても届かない場合には会社に連絡を入れるのがおすすめです。

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離職票と離職証明書や退職証明書は違う?

離職票とは別に、離職証明書・退職証明書がありますが、これらと離職票は似て非なるものです。

離職証明書や退職証明書についてご紹介していきます。

離職証明書について

離職証明書には正式名称があり、「雇用保険被保険者離職証明書」が正式な名前です。

離職証明書は離職票を発行する際に、会社側がハローワークに提出する書類になります。

ですので、退職者が直接触れる可能性は少ないですが、確かに会社を退職したという事実を伝えるのに必要な重要なアイテムです。

会社側が離職証明書を出さない限り、離職票は発行されません。

退職証明書について

一方、退職証明書は従業員が退職していることを証明する書類で、会社から退職者に発行されます。

これは離職票に関連がなく、発行しないから離職票がもらえないという代物ではありません。

公的な書類ではないものの、転職先において本当に退職しているのかを証明してほしいとお願いされたときに役立ちます。

また離職票の発行に時間がかかっている場合などに、国民健康保険などへの加入手続きを行う際に離職票の代わりで活用できます。

退職証明書は決まった書式がないので、会社によってフォーマットは自由ですが、実際に書くことに関して法律で定められており、中身に大きな違いは出ません。

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まとめ

今回は離職票を使わなかった場合にどうすればいいかについてご紹介してきましたが、最後に今回ご紹介した内容を振り返ります。

  • 転職後1年が経過したら廃棄して問題ない
  • 離職票をが必要になれば再発行で対応できる
  • 2社分以上の離職票を合算して失業保険を申請する場合には長く保管した方がいい
  • 離職証明書を提出することで離職票が交付される
  • 退職証明書は、特定の会社を退職したことを証明する書類

離職票は失業保険を受け取る際になくてはならない書類であり、これがないと様々な手続きができません。

受け取れるのに2週間ほどかかりますが、一向に届かない場合は会社などに連絡を入れましょう。

退職時に、早めに離職票をもらいたいとお願いしておくこともおすすめです。