派遣の契約満了で失業保険をもらうには?待機期間・給付制限・退職理由を解説

派遣の契約満了で失業保険をもらうには?待機期間・給付制限・退職理由を解説

派遣の契約満了で退職したあと、失業保険をもらえる?

派遣の契約満了で退職する場合の流れについて知りたい!

自己都合退職扱いになるのか、会社都合退職扱いになるのかよくわからない…

と思っていたり悩んでいたりしませんか?

派遣社員として働いている方の中には、契約満了で退職するまでの流れや退職後の失業保険などに関して、よくわからないと感じているケースもあるでしょう。

結論、派遣社員の方が契約満了で退職する場合、条件を満たすと失業保険をもらえます。

個々の状況に応じて会社都合退職と自己都合退職に分けられ、失業保険の金額や受給までの期間などは異なるのが特徴です。

今回は、派遣社員の方が契約満了で退職するまでの流れやケースなどに関して、退職サポートのプロである私が解説します。

最後まで読めば、契約満了で退職するときに、派遣社員の方が感じやすい疑問点について解消できるでしょう。

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派遣の契約満了で退職する3つのケース【自己都合・会社都合・3年ルール】

派遣の契約満了によっての退職には以下の3つのケースがあります。

  • 自己都合による満了で退職
  • 会社都合による満了で退職
  • 3年ルールによる満了で退職

それぞれどのような退職なのかを解説するので、自分がどのケースなのか確認しましょう。

自己都合で契約満了になるケースとは?

派遣期間が契約満了になったタイミングで、自己都合によって契約更新をしないケースです。

違う仕事をしてみたい場合や、結婚や出産など生活環境の変化によって仕事を続けられなくなった場合にこのケースで退職する人が多いでしょう。

会社都合で契約満了になるケースとは?

自分は働き続けたいと思っていても、契約満了のタイミングで契約が更新されないことによって退職するケースです。

会社に派遣社員を雇う余裕がないほど資金繰りに困っていたり、正社員だけで人手が足りている場合などに起こります。

3年ルールによる満了で退職

3年ルールとは、派遣社員が同じ企業の同じ部署で在籍できる期間が3年と決まっていることを指します。

つまり、派遣社員として3年間同じ企業の同じ部署で働いてしまうと、自動的に契約が満了してしまうのです。

しかし、以下のケースで3年ルールに該当していても例外として扱われ、そのまま契約を更新できる可能性があります。

  • 派遣元で無期雇用契約をしている場合
  • プロジェクトに期限が設けられていて、終了日が設定されている場合
  • 60歳以上である場合
  • 日数が限定されている業務をしている場合
  • 産休や介護のために休んでいる労働者の代わりに働いている場合

自分が3年ルールに該当するか気になる場合は、派遣元の会社に問い合わせてみましょう。

派遣の契約スケジュールと満了までの流れ

派遣の契約スケジュールは?

次に派遣の契約満了による退職がどのようなスケジュールで進むのかを解説します。

スケジュールは以下の通りです。

  • 1ヶ月前に告知される
  • 仕事探しは即開始してOK
  • 契約を更新したくない場合は1か月前までに伝える

それぞれ解説していきます。

1ヶ月前に告知される

派遣が契約満了になる場合、1ヶ月前に告知されます。

これは厚生労働省が定めた「労働契約の終了に関するルール」や労働基準法によって決まっています。

仕事探しは即開始してOK

1ヶ月前に契約満了の告知がされて、退職を検討している場合は、即日次に仕事を探し始めて問題ありません

むしろ早めに仕事を探しておかないと、無職期間が発生してしまい、生活に不安が生じるでしょう。

派遣先の仕事に支障が出ない程度に仕事探しを行うことをおすすめします。

契約を更新したくない場合は1か月前までに伝える

契約満了のタイミングで、更新せず退職したい場合は、遅くても1ヶ月前までには派遣元の会社に伝えましょう

ギリギリになって辞めたいと伝えると、派遣元も派遣先も迷惑することになります。

トラブルの元になったり、スムーズに退職できない可能性もあるため、退職したいと思ったら早めに伝えておきましょう。

別の派遣先を前もって紹介してもらえることもあるので、早め早めの行動がおすすめです。

派遣の契約満了で失業保険はもらえる?【給付条件・注意点】

派遣を契約満了で退職したら失業保険はもらえる?

派遣を契約満了で退職しても、失業保険をもらうことができます。

ただし、失業保険の受給条件を満たしている必要があるので、注意しましょう。

次に失業保険の受給条件を紹介します。

失業保険の受給条件

失業保険の受給条件は以下の通りです。

  • 離職日以前の2年間で雇用保険に1年以上加入している
  • 失業状態である(働ける状態で働く意思はあるが仕事がない状態)

失業保険をもらうためには、雇用保険に加入していることが絶対条件です。

雇用保険は以下の条件で働いていれば加入しています。

  • 1ヶ月以上働く見込みがある
  • 1週間の労働時間が20時間以上ある
  • 学生ではない

派遣で契約満了まで働いている場合、基本的に加入していると考えていいでしょう。

次に失業状態とは、単に無職という状態とは異なります

「就職する意思」があって、「働ける心身の健康な状態」のことです。

病気やケガで働くことが困難な場合は、失業保険を受け取れないので注意しましょう。

派遣の3年ルールで契約満了になった場合の失業保険はどうなる?

契約満了により退職した派遣社員は、雇用保険の被保険者期間が通算12ヶ月以上あれば、失業保険(基本手当)を受給することが可能です。

また、会社都合退職と判断されると、待機期間の7日後すぐに給付が始まるため、受給開始が早まるメリットもあります。
一方、自己都合と判断された場合は、通常2ヶ月の給付制限があります。

3年満了でも会社都合になるケースはある?

3年ルールでの契約満了は、「派遣先の都合で更新できなかった」という扱いになることが多く、基本的には会社都合退職とされる可能性があります。

ただし、本人が更新を希望しなかった場合や、明確に退職を申し出ていた場合は自己都合退職と判断されることもあるため注意が必要です。

契約更新の意思確認時に「続けたかったが更新されなかった」という記録があれば、会社都合になりやすいです。

派遣契約満了後にすぐ再就職したら失業保険はどうなる?

失業保険(基本手当)は、「離職後、一定期間働いていない状態」にあることが支給の条件です。

そのため、派遣契約満了後にすぐ次の就職先が決まった場合、通常の失業保険はもらえません

ただし、すぐに再就職したことで得られる「再就職手当」という制度が利用できる場合があります。

再就職手当はもらわない方がいい?メリットやデメリット、注意点も解説

派遣契約が満了した後の失業保険の受給手続きの流れ

派遣を契約満了で退職して失業保険をもらうまでの流れ

派遣を契約満了で退職してから、失業保険をもらうまでの流れは以下の通りです。

  • 派遣会社から離職票をもらう
  • ハローワークで申請をする
  • 7日間の待機期間を過ごす
  • 雇用保険受給者初回説明会に参加する
  • 初回の失業認定日にハローワークへ行く
  • 1週間ほどで指定した口座に失業保険が振り込まれる
  • 自己都合退職と判断されると2ヶ月間の給付制限が設けられる

どのような流れなのかを確認していきましょう。

派遣会社から離職票をもらう

まずは、離職票を手に入れましょう。

離職票は派遣元の会社に発行を依頼する必要があります。

依頼してから10〜14日ほどで、派遣元の会社から自宅に離職票が届くことが一般的です。

離職票がないと失業保険の手続きをスタートできないので、届くまで待機しましょう。

14日ほど経っても離職票が届かない場合は、以下の記事を参考に仮手続きを進めてください。

ハローワークで申請をする

離職票が手に入ったら、自宅の管轄区域にあるハローワークを訪れて申請します。

その際に必要な書類は以下の通りです。

  • 離職票
  • マイナンバーカード、もしくはマイナンバーカードのわかる書類
  • 運転免免許証などの身元確認書類
  • 通帳またはキャッシュカード
  • 証明写真2枚(マイナンバーカードがあれば不要)
  • 認印

マイナンバーがわかる書類とは、マイナンバー通知カードや住民票などです。

これらを忘れないように準備しておきましょう。

7日間の待機期間を過ごす

初回のハローワークで手続きをしてから、7日間の待機期間を過ごすことになります。

この7日間はアルバイトを含め働かないように注意しましょう。

働いてしまうと「失業状態」と認定されず、失業保険をもらうことができません。

雇用保険受給者初回説明会に参加する

7日間の待機期間中に「雇用保険受給者説明会」へ参加します。

日時は初回のハローワークでの手続きの日に通知されるので、忘れないようにしましょう。

この説明会で必要な書類である「雇用保険受給資格者証」などを受け取ります。

この書類がないと失業保険をもらえないので、必ず参加してください。

初回の失業認定日にハローワークへ行く

雇用保険受給者初回説明会で1回目の失業認定日の日時を指定されます。

認定日には必ずハローワークへいきましょう。

また、2回目以降は前日までに求職活動実績を2つ作ってから訪問する必要があります

1回目は説明会への参加が求職活動として認められるので何もしなくて大丈夫です。

求職活動をスマホだ1つで一瞬で作る裏ワザを知りたい人は以下の記事をチェックしてください。

失業保険をもらうために求職活動実績を作る方法は?実は就職相談だけでもOK! 失業保険をもらうために求職活動実績を作る方法は?実は就職相談だけでもOK!【裏ワザあり】

1週間ほどで指定した口座に失業保険が振り込まれる

会社都合退職の場合は、初回の認定日から1週間ほどで、指定した口座に失業保険が振り込まれます

これで1回目の失業保険の受け取りまでが完了です。

ここから4週間に1回のペースで失業認定日があります。

求職活動実績を2回作ってハローワークへ行くようにしましょう。

自己都合退職と判断されると2ヶ月間の給付制限が設けられる

自己都合退職となっている場合は7日間の待機期間のあと2ヶ月間の待機期間が設けられます。

失業保険が振り込まれるのは2ヶ月後なので注意しましょう。

派遣の契約満了は自己都合?会社都合?【判断基準を解説】

派遣を契約満了で退職した場合の退職理由が会社都合と自己都合どちらになるのか気になる人が多いのではないでしょうか?

ケースによって異なるので、それぞれ解説します。

派遣を契約満了で退職して会社都合退職になるケース

派遣を契約満了で退職して会社都合退職になるのは以下のようなケースです。

  • 倒産による離職
  • 解雇による離職
  • 契約満了後、次の仕事を待っていたが1ヶ月間紹介がなかった
  • 契約書に「契約の更新あり」と明記されているのに、契約更新されなかった
  • 1回以上更新をしていて、3年以上雇用されているのに、契約更新されなかった

上記のようなケースでは会社都合退職となります。

いずれも、次の仕事の紹介や契約更新を希望していたのに、至らなかったケースです。

派遣を契約満了で退職して自己都合退職になるケース

派遣を契約満了で退職して自己都合退職になるのは以下のようなケースです。

  • 契約満了時に自己都合で退職した
  • 病気や怪我によって働けなくなり退職した
  • 引越しのため通勤できなくなり退職した
  • これらのケースは自己都合となります。

しかし、病気や怪我、結婚を機に転居した場合は、自己都合でも特定受給資格者に該当するかもしれません。

特定受給資格者に該当すれば、給付制限なく失業保険を受け取れます。

特定受給資格者に該当するかもしれない場合は、ハローワークに相談しましょう。

会社都合退職と自己都合退職の違いについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

失業保険の会社都合退職と自己都合退職の違いは?給付金額や支給要件を解説

まとめ

今回は派遣が契約満了で退職する際のさまざまなケースについて解説しました。

特に知りたいのは、失業保険をもらえるかどうかでしょう。

派遣であっても、契約満了であっても受給条件を満たしていれば、失業保険を受け取れます

退職理由が自己都合か会社都合かに関してはケースバイケースです。

ただし、契約満了時に更新を希望せず自分から退職した場合は、基本的に自己都合となるので注意しましょう。

自己都合退職となってしまっても、会社都合に変更できる可能性があるのをご存じですか?

詳しくは以下の記事をご覧ください。

【社労士監修】失業保険をすぐもらう方法とは?自己都合退職でも給付を早める裏ワザ&職業訓練の活用法を解説

やむを得ない事情があれば、会社都合に変更してもらえるかもしれません。

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