再就職手当申請書の書き方を記入例付きで解説!もらう場所や申請の流れ、注意点も紹介

再就職手当申請書の書き方を解説!もらう場所や申請の流れ、注意点も紹介【記入例あり】

再就職手当申請書を提出するときはどこを書けばいい?

再就職手当申請書を書くときの注意点はある?

どのような流れで提出すればいいのかわからない…

本記事では、上記の疑問やお悩みなどにお応えします。

再就職手当申請書を提出しようと考えている方の中には、書き方や申請の流れなどがわからず困っている方もいるでしょう。

そこで今回は、再就職手当申請書の書き方や申請する流れについて具体的に解説します。

最後まで読めば、再就職手当の申請に関する悩みを解決できます。

再就職手当申請書とは

再就職手当申請書とは

再就職手当とは、失業期間中に再就職先を決めたことに対して給付されるお金のことで、国から支給される就職祝い金とも言い換えられます。

再就職手当を受け取るには、再就職手当申請書を提出する必要があります。

  • どこでもらえる?
  • もらうために必要な書類は?
  • 再就職手当の条件は?

上記の点に関して、ここから具体的に解説します。

どこでもらえる? 

再就職手当申請書とは、再就職手当を申請するために必要な書類で、ハローワークで取得可能です。

再就職手当を受け取るにはさまざまな条件が定められており、全ての条件を満たす必要があります。

基本的な条件としては、失業保険の給付日数を3分の1以上残した状態で再就職していることや、1年以上の期間に渡って就業することが確定していることなどです。

条件を満たす方の場合、居住地を管轄するハローワークへ出向き、手続きをすることで再就職手当を受け取れます。

再就職手当申請書をもらうには、以下の見出しで紹介する書類を提出しなくてはいけません。

もし書類を紛失した場合は、ハローワークへ問い合わせる他に、ハローワークのWebサイトからダウンロードすることも可能です。

再就職をしたことがきっかけで引っ越した場合、失業保険を受給していたハローワークで手続きをする必要があります。

もらうために必要な書類は?

再就職手当申請書を受け取るには、以下の書類をハローワークへ提出する必要があります。

再就職手当をもらうために必要な書類
  • 再就職手当支給申請書:再就職先に記入してもらう必要のある書類で、本人が記入する欄は住所や氏名など4箇所である
  • 雇用保険受給資格者証:失業保険を受け取る資格があることを証明する書類で、再就職手当の支給条件を満たすか確認するために必要である
  • 採用証明書:再就職が決まったことを証明する書類で、入社日の前日までに再就職先に記入してもらい提出する必要がある

再就職手当の手続きをするうえではすべての書類を揃える必要があり、あらかじめチェックしておきましょう。

再就職手当の条件は?

再就職手当を受給するには以下の条件をすべて満たす必要があります。

  • 受給手続きをしたあと、7日間の待機期間を経て就職か事業を始めている
  • 再就職日の前日までに失業認定を受けたうえで、失業保険の支給残日数が3分の1以上ある
  • 退職先と関連する事業者への再就職ではない
  • 給付制限がある場合、求職申し込み後1ヵ月の待機期間を経るまでは、ハローワークか職業紹介事業者の紹介で再就職する
  • 1年を超えて働くことが確実である
  • 雇用保険に加入している
  • 過去3年以内に就職したとき、再就職手当か常用就職支度手当を受給していない
  • 求職申し込みする前から内定が決まっていない
  • 再就職手当の支給が決定するまでに退職していない

条件を満たす方はハローワークで手続きを進めるとよいでしょう。

再就職手当申請書の書き方

再就職手当申請書の書き方

再就職手当申請書は書く欄が明確に決められており、書き漏れやミスがないように注意が必要です

  • 本人が記入する内容
  • 会社が記入する内容

ここから、上記の点について具体的に解説します。

本人が記入する内容 (記入例)

再就職手当申請書で本人が記入する必要のある箇所とは、具体的に以下の点です。

出典:ハローワーク
  • 名前
  • 郵便番号
  • 電話番号
  • 住所
  • 過去3年以内に再就職手当or常用就職支度手当を受けていないことの確認
  • 再就職手当申請のサイン・捺印

特に「▢」の枠内に記入する場合、光学式文字読取装置を使うことから、丁寧にわかりやすく書いたり、折り曲げないように注意したりするのがポイントです。

大きめのアラビア数字の標準字体や漢字などを使い、枠の中に収めましょう。

再就職手当申請のサインのあとには捺印する箇所があり、シャチハタではなく認印を使ってください。

会社が記入する内容

会社に記入してもらう欄は、具体的に以下の点です。

出典:ハローワーク
  • 名称
  • 事業所番号
  • 所在地
  • 雇入年月日
  • 採用内定年月日
  • 職種
  • 一週間の所定労働時間
  • 賃金日額
  • 雇用期間
  • 内容を証明するサイン・捺印

会社に記入してもらう欄で間違いやすい点として、雇入年月日があげられます。

例えば、4月1日が入社日であったものの、会社が休日で2日から出勤した場合、雇入れ年月日は4月1日となります。

ハローワークへ提出する前に、自分でもチェックしておくと安心できるでしょう。

再就職手当の申請から受給までの流れ

再就職手当の申請から受給までの流れ

ハローワークで再就職手当を申請してから受給するまでには、7つの手順を踏む必要があります。

  1. ハローワークで採用証明書を受け取る
  2. 会社に採用証明書を記入してもらう
  3. ハローワークへ採用証明書を提出する
  4. ハローワークで再就職手当申請書をもらう
  5. 会社に再就職手当申請書を書いてもらう
  6. ハローワークで再就職手当を申請する
  7. 約1か月後に再就職手当が振り込まれる

ここから具体的に解説します。

ハローワークで採用証明書を受け取る

再就職手当を受け取るにはまず、ハローワークで採用証明書を受け取りましょう。

採用証明書とは、求職者を雇ったことを企業が証明する書類のことです。

採用証明書は失業保険の受給手続きをしたあとに受け取る「失業給付受給資格者のしおり」に同封されています。

もし紛失した場合、ハローワークで取得するかWebサイトからダウンロードできます。

会社に採用証明書を記入してもらう

採用証明書を取得したあとは、会社に採用証明書を提出し記入してもらいましょう。

採用証明書には本人記入欄も設けられているものの、企業側に記入してもらう部分の多い点が特徴です。

本人が記入する必要のある項目としては、雇用保険の支給番号や氏名・住所・電話番号などがあげられます。

ハローワークへ採用証明書を提出する

企業側に採用証明書を記入してもらったあとは、ハローワークへ提出しましょう。

採用証明書のほかにも雇用保険受給資格者証と失業認定書報告書も同時に提出するのがポイントです。

再雇用が決まった日の翌日から入社日の前日までに提出する必要があり、なるべく早く手続きを進めることが望ましいです。

ハローワークで再就職手当申請書をもらう

採用証明書など3つの書類を提出してハローワークに受理してもらえれば、再就職手当申請書が受け取れます。

前述の通り、本人記入欄に必要事項を明記するのがポイントです。

書き漏れやミスなどがあると余計な時間や手間が発生することから、よく確認するのが望ましいです。

会社に再就職手当申請書を書いてもらう

再就職手当申請書を記入したあとは、再就職先にも該当欄を記入してもらいましょう。

入社してから1ヶ月以内を目安にハローワークへ提出できるように、手続きを進めるのが望ましいです。

早く手続気を済ませれば、再就職手当を受け取れるまでの期間も短縮できるでしょう。

ハローワークで再就職手当を申請する

再就職手当申請書の必要事項を明記し、確認したあとはハローワークで再就職手当の申請をしましょう。

手続きをするときは、雇用保険受給資格者証も必要です。

再就職に伴い遠方に引っ越したり忙しくて時間がなかったりする方の場合、郵送で申請することも可能です。

郵送の場合、もし内容に不備があると訂正に時間がかかります。

一度で確実に手続きを完了させたい方は、ハローワークへ来庁するとよいでしょう、

約1か月後に再就職手当が振り込まれる

ハローワークで再就職手当の申請を済ませると、約1ヶ月後を目安に銀行口座へ入金してもらえます。

再就職手当の支給に当たり審査が行われ、審査の期間によって入金されるまでの期間も影響を受けます。

遅い場合は2、3ヶ月程度かかるケースもある点については、把握しておくとよいでしょう。

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再就職手当を申請する際の注意点

再就職手当を申請する際の注意点

再就職手当を申請する時の注意点として押さえておきたいのは、以下の2点です。

  • 会社へ早めに提出して記入してもらおう
  • 期限を過ぎても諦めずに申請しよう

ここから、具体的に解説します。

会社へ早めに提出して記入してもらおう

再就職手当を申請するときは、再就職先の会社へ早めに提出するのがポイントです。

再就職手当の申請期間として、基本的に再就職した翌日から1ヶ月以内と決められているためです。

後述するように、期限を過ぎても再就職手当を申請できるものの、支給されるまでの期間に影響が出ます。

再就職したあとは何かと忙しいかも知れませんが、優先的に処理するのが望ましいです。

期限を過ぎても諦めずに申請しよう

前述の通り、再就職手当の申請期限は再就職した日の翌日から1ヶ月と決められているものの、期限を過ぎたあとでも申請は可能です。

猶予期間として、就業から2年以内であれば申請できることが定められています。

申請機関を過ぎてから申請する場合、入金までの期間が長くなりやすい点はデメリットですが、諦めずに申請することがポイントです。

よくある質問

以下の通り、再就職手当に関してよくある質問をまとめました。

  • 再就職手当の受給金額はどれくらい?
  • 再就職手当を受給するデメリットは?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

再就職手当の受給金額はどれくらい?

再就職手当の金額は、個々の状況によって異なるのが特徴です。

再就職手当としてもらえる金額は、以下の計算方法で算出できます。

支給残日数×基本手当日額×給付率

  • 失業保険の支給残日数が3分の2以上:給付率70%
  • 失業保険の支給残日数が3分の1以上:給付率60%

失業保険の支給残日数が3分の1未満のタイミングで再就職すると、再就職手当は0円となる点を知っておくとよいでしょう。

例として、以下のケースで考えてみます。

  • 基本手当日額:5,000円
  • 給付日数:90日
  • 支給残日数:60日

支給残日数が3分の2以上残っているため、給付率は70%

60日×5,000円×70%=21万円

再就職手当を受給するデメリットは?

再就職手当を受給するデメリットは、以下の通り短期的に受給できる金額や、将来設計などに影響がでるケースがあることです。

  • 失業保険の受給がストップする
  • 条件を満たす就職先に再就職できない
  • 再就職手当の日額には上限がある

失業保険とは、1日でも早く再就職することをサポートするための制度で、再就職手当を受給すると支給が停止されます。

就職すると毎月の給与が入ることから、長期的に見ると手元にはより多くのお金を残せます。

一方で、失業保険を満額受給できなくなることから、短期的に見ると損していると感じる方もいるかも知れません。

再就職手当をもらうために、意欲的に求職活動を進めるのは望ましい反面、焦って再就職すると後悔する可能性があるのはデメリットの1つです。

再就職手当の日額には上限が設定されており、前職の給与が比較的高かった場合、期待しているほどの金額を得られない可能性があります。

まとめ

ここまで、再就職手当申請書の書き方や手続きの進め方、注意点などを解説してきました。

本記事のまとめは以下の通りです。

本記事のまとめ
  • 再就職手当申請書とは、再就職手当を受け取るために必要な書類であり、ハローワークで受け取れる
  • 再就職手当申請書は本人記入欄と会社記入欄に分けられ、それぞれ該当箇所を記入する必要がある
  • 再就職手当の申請から受給までには7つのステップを踏む必要がある
  • 再就職手当の手続きを進めるときは、入社した翌日から1ヶ月以内にハローワークへ申請書を提出するのが望ましい

再就職手当申請書とは、再就職手当を受け取るために必要な書類であり、なるべく早く手続きを進めると入金までの期間を短くできる可能性があります。

再就職したあとの生活の基盤を整えるうえでも、後回しにせずに手続きを進めるとよいでしょう。

本記事を参考に、再就職手当申請書の書き方や手続きなどに関して理解していただければ幸いです。