職場でいじめられたら退職しよう!退職の流れと失業保険についても解説

職場でいじめられてるんだけど、退職する方がよいのかな…

職場でのいじめを理由に退職する場合、即日退職できるの?

退職までの流れについて知りたい!

と思っていたり悩んでいたりしませんか?

職場でいじめられている方の中には、即日退職の可否や退職までの流れがわからず、困っているケースもあるでしょう

結論、職場でいじめられた場合、やむを得ないと認められると会社都合で即日退職でき、失業保険を有利な条件でもらえます。

いじめられている場合に退職すべき理由や流れなどを知っておくと、退職までスムーズに進められるでしょう。

今回は、職場でいじめられた場合に退職すべき理由や流れ、やっておくべきことなどを退職サポートのプロである私が解説します。

最後まで読めば、職場でのいじめを原因に退職するときの疑問点を解消できるでしょう。

職場でいじめられているなら即退職するべき3つの理由

職場でいじめられている際に即退職するべき理由が主に3つあります。

  • 過度なストレスはうつなどの精神疾患の原因になるから
  • 相手を変えるより職場を変える方が楽だから
  • いじめが発生する会社より職場環境の良い会社はたくさんあるから

ここからは即退職するべき理由について解説します。

過度なストレスはうつなどの精神疾患の原因になるから

過度なストレスが原因で適応障害やうつ病などの精神疾患になる場合があります。

ストレスが原因の病気は多く、精神疾患はもちろんのこと、頭痛やめまい、肩こり、腹痛など多くの症状をもたらします。

職場いじめのストレスが原因で体調不良になることもあるため、早めの対策が必要です。

特に適応障害はストレスを取り除くことが何よりの改善につながることから、即退職が求められます。

相手を変えるより職場を変える方が楽だから

他人の行動を変えることは極めて困難であり、注意したから改善されるとは言えません。

相手は変わらないというスタンスで考えた際、できることは自分が変化させることです。

この場合は職場を変えることが最も手っ取り早いと言えます。

いじめが発生する会社より職場環境の良い会社はたくさんあるから

職場いじめが起きる会社は基本的に何らかの問題を抱え、それがいじめに現れます。

職場環境が悪いからこそ起きることなので、我慢したとしても再び同じ状況になることも考えられます。

そのため、職場環境の良い会社に転職することが長い目で見た際にプラスに働くと言えるのです。

職場のいじめが原因で即日退職できる?

職場のいじめを理由にして即日退職は可能なのかと思う方もいるかもしれません。

実は職場のいじめを理由に即日退職することは可能です。

パワハラ・いじめなどやむを得ない事情があれば即日退職可能!

基本的に退職は、退職の申し出から2週間後に行えるなど、即日退職はできません。

しかし、やむを得ない事情がある場合には即日退職が認められています

即日退職が認められやすいやむを得ない事情
  • 体調不良やケガ
  • 家族の看病・介護
  • ハラスメントがあった
  • 職場いじめで働けない状態になった

職場いじめで体調不良になった場合には複合的な要因から即日退職は認められやすくなります。

ですので、職場いじめを理由とした即日退職は可能です。

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職場のいじめが原因で退職する時の流れ

ここからは職場のいじめが原因で退職するときの流れについてご紹介します。

  1. 退職届を提出するor内容証明郵便で送る
  2. 有給をすべて消化する
  3. 退職したら会社から必要な書類を受け取る

退職する際の流れを解説していきます。

退職届を提出するor内容証明郵便で送る

最初に行うのは退職届の提出です。

直属の上司に退職届の提出を行うのが理想的ですが、職場いじめが原因なので職場に足を運べないという方もいます。

その場合は内容証明郵便で退職届を送付し、退職の申し出を行ったことを記録します。

これにより、法的にも退職の申し出を行ったことが認められやすくなるのです。

有給をすべて消化する

退職の申し出を行ったら、有給休暇をすべて消化していきます。

即日退職が認められなくても、有給休暇をすべて消化することで事実上の即日退職が行えます。

有給休暇が一定日数以上残っている場合にはすべて消化できる日程を組むことをがおすすめです。

退職したら会社から必要な書類を受け取る

退職予定日を過ぎて退職できたら、会社から必要な書類を受け取ります

離職票など失業保険を受け取っていく上で必要な書類を送付してもらいます。

退職時にいち早く送ってもらうように念を押すことも欠かさないようにしましょう。

職場のいじめで退職したも失業保険はもらえる?

職場のいじめで退職した場合、失業保険はもらえるのかと不安な方もいるのではないでしょうか。

この場合は、失業保険の受給条件を満たしていれば失業保険はもらえます

失業保険の受給条件

失業保険の受給条件は以下の通りです。

  • 失業状態にある
  • 退職日以前2年間で通算12か月の雇用保険の加入実績がある(自己都合退職)
  • 退職日以前1年間で通算6か月の雇用保険の加入実績がある(会社都合退職)

失業状態は、心身ともに健康で再就職への意欲がある状態を指します。

職場いじめで体調不良となって働けない場合には傷病手当金を受給し、完治してから失業保険を受け取ることになります。

職場のいじめで退職したら自己都合?会社都合?

職場のいじめで退職した場合、自己都合退職になるのか会社都合退職になるのか、どちらになるのか心配な方もいるはずです。

  • いじめが原因なら会社都合にできる
  • 自己都合を会社都合に変更するならいじめの証拠を残しておこう
  • 特定受給資格者に該当すれば失業保険をすぐもらえる

ここからは自己都合退職か会社都合退職かに関する情報をご紹介します。

いじめが原因なら会社都合にできる

離職票を見ると自己都合退職になっている場合があります。

この場合、いじめが原因という明確な理由さえあれば、ハローワークに異議申し立てを行い、会社都合退職扱いにしてもらうことが可能です。

自己都合退職と会社都合退職の大きな違いは給付日数はさることながら、給付制限の存在が大きいと言えます。

いじめを受けて退職したのに2か月の給付制限はあまりにも理不尽なので、会社都合退職扱いにしてもらうことは必須です。

自己都合を会社都合に変更するならいじめの証拠を残しておこう

会社都合退職扱いに変更するにはいじめを受けた証拠が必要です。

この場合だと、いじめを実際に受けた物証としてメールや音声、動画などを記録しておくことが大切です。

またいじめで体調不良などになった場合は、病院の診断書も必要になります。

これらの証拠があって、会社都合退職扱いにしてもらうことが可能となるのです。

特定受給資格者に該当すれば失業保険をすぐもらえる

職場いじめなどで退職した方は「特定受給資格者」に該当し、会社都合退職扱いになります。

特定受給資格者となれば会社都合退職扱いになるので、給付日数は増えるほか、給付制限もありません。

ですので、7日間の待期期間が終われば、失業認定を経てすぐに失業保険を受け取れます

自己都合退職かそうでないかで大きな違いなのは明らかです。

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職場のいじめで退職する前にしておくべきこと

職場いじめで退職する前にしておくべきことが3つあります。

  • 転職活動を始めておく
  • 辞めた後も生活できるよう貯金しておく
  • お金の心配があるなら退職サポートサービスに相談してみる

退職する前にしておくべきことについて解説していきます。

転職活動を始めておく

職場いじめを受けている段階で証拠集めを行うことも必要ですが、前もって転職活動を始めておくこともおすすめです。

働き口を見つけた上で即日退職を申し出ることでスムーズな転職につなげられます。

また目星をつけた状態で退職し、失業保険を受け取り始めてすぐに再就職を決めて再就職手当をもらうこともしやすくなります。

辞めた後も生活できるよう貯金しておく

職場いじめを受けている際は、近いうちに辞めてやるという気持ちになりやすいです。

ですので、辞めた後も考慮し、生活できるように貯金しておくことを強くおすすめします。

貯金がある状態であれば思い切った判断もしやすくなり、我慢する必要がなくなるからです。

お金の心配があるなら退職サポートサービスに相談してみる

「貯金はない、だけど我慢の限界…」という方におすすめなのが退職サポートサービスへの相談です。

退職サポーターズでは退職サポートサービスを展開しており、社会保険給付金制度を活用し、まとまったお金を受け取ることが可能になります。

複雑な手続きなども退職サポーターズのサービスを利用することでスムーズに行えるのが特徴的です。

退職サポーターズは社会保険給付金制度をスムーズに活用できるお手伝いを行っています。

職場のいじめで退職は悔しい!復讐できる?

職場いじめで退職する形になるのは、「被害者なのになぜ…」、「絶対に復讐してやる」という気持ちにさせやすいです。

職場いじめで何らかの制裁や弁償を求めていくには2つの対策が必要です。

  • 具体的な証拠を複数残しておく
  • 弁護士に損害賠償請求できるか相談する

ここからは職場いじめに遭った際にとるべき対策をご紹介します。

具体的な証拠を複数残しておく

いじめを受けたことでの慰謝料などを請求する場合には、具体的な証拠を多く残すのが必須です。

いじめの証拠になり得るもの
  • いじめを受けた時の動画・音声・メールなど
  • いじめによって壊された物など
  • いじめを受けた時の日記
  • 職場の同僚・元同僚の証言
  • 医師の診断書

いじめを受けた際の状況さえ立証できれば、慰謝料請求は可能になります。

証拠が多ければ多いほど揺るぎないものになるので、集められるものは最大限集めましょう。

弁護士に損害賠償請求できるか相談する

上記の証拠を持って、弁護士に損害賠償請求ができるかの相談を行いましょう。

無料相談や法テラスの活用など、お金をかけずに弁護士への相談ができる機会が設けられています。

これらを活用し、損害賠償請求ができるかを聞いてみて、できそうなら依頼を出すことをおすすめします。

まとめ

今夏は職場いじめで退職することをテーマに解説してきましたが、最後に今回ご紹介した情報を振り返ります。

  • 職場いじめでストレスなどを受けると精神疾患の可能性が高まるので即退職すべき
  • 職場いじめを受けていたら即日退職は可能
  • 職場いじめで退職しても特定受給資格者にしてもらえる
  • 職場いじめで退職する際には証拠集めは必須
  • 損害賠償請求できるかどうか弁護士に相談する

職場いじめで退職し、加害者が会社に居残る形は負けたように感じる人もいるかもしれません。

しかし、職場いじめは職場環境の問題も大きいため、遅かれ早かれ退職した方がいいケースがほとんどです。

損害賠償請求などを通じて制裁を与えることは可能なので、まずはいち早く逃げることが求められます